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豊橋唯一の女性宮司、羽田八幡宮の白井美穂宮司

カテゴリー:特集

清夫さんの遺影を持つ宮司の白井美穂さん=羽田八幡宮で
清夫さんの遺影を持つ宮司の白井美穂さん=羽田八幡宮で
兼任で宮司を務める羽田上神社の「輪潜(わくぐり)祭」で神事を担当する白井さん
兼任で宮司を務める羽田上神社の「輪潜(わくぐり)祭」で神事を担当する白井さん

 豊橋市花田町にある「羽田八幡宮」の宮司に就任した、白井美穂さん(49)は豊橋唯一の女性宮司として頑張っている。「誠実に神明奉仕をしていく」と決意する。
 父は昨年7月に他界した先代宮司の清夫さん。金沢大学経済学部を卒業し、民間企業に勤めていたが、2003年に同宮の事務職員になった。13年に神職の資格を取得し、権禰宜(ごんねぎ)になり、昨年10月に宮司に就任した。5年ほど前から祈祷(きとう)を担当するようになったほか、清夫さんが体調を崩した数年前からは、地鎮祭などを受け持ってきた。
 神職の世界は男社会の雰囲気が残っている。祈祷や地鎮祭の依頼者の中には男性が担当するものと思っている人もいて、目に見えない壁を感じることもあるという。それを乗り越えて、心を込めて祝詞をあげる。
 父だけでなく、祖父も宮司だった。「2人とも立派に務めていた。同じようにできるとは思っていませんが、氏子や敬神婦人会の皆さんの温かい支援のおかげで務まっています」と周囲に感謝。「多くの皆さんが神社へ参拝に来ていただけるよう、父の遺志を継いで頑張っていきたい」と力を込める。
 同宮は、社伝によると白鳳年間に九州宇佐八幡宮の分霊社として創立したと伝えられる。県内八幡宮の筆頭で、10月の第1土・日曜に行われる例祭「羽田祭」は、約800本の手筒花火が奉納され、豊橋の三大祭りの一つとして知られる。
【竹下貴信】

 豊橋市花田町にある「羽田八幡宮」の宮司に就任した、白井美穂さん(49)は豊橋唯一の女性宮司として頑張っている。「誠実に神明奉仕をしていく」と決意する。
 父は昨年7月に他界した先代宮司の清夫さん。金沢大学経済学部を卒業し、民間企業に勤めていたが、2003年に同宮の事務職員になった。13年に神職の資格を取得し、権禰宜(ごんねぎ)になり、昨年10月に宮司に就任した。5年ほど前から祈祷(きとう)を担当するようになったほか、清夫さんが体調を崩した数年前からは、地鎮祭などを受け持ってきた。
 神職の世界は男社会の雰囲気が残っている。祈祷や地鎮祭の依頼者の中には男性が担当するものと思っている人もいて、目に見えない壁を感じることもあるという。それを乗り越えて、心を込めて祝詞をあげる。
 父だけでなく、祖父も宮司だった。「2人とも立派に務めていた。同じようにできるとは思っていませんが、氏子や敬神婦人会の皆さんの温かい支援のおかげで務まっています」と周囲に感謝。「多くの皆さんが神社へ参拝に来ていただけるよう、父の遺志を継いで頑張っていきたい」と力を込める。
 同宮は、社伝によると白鳳年間に九州宇佐八幡宮の分霊社として創立したと伝えられる。県内八幡宮の筆頭で、10月の第1土・日曜に行われる例祭「羽田祭」は、約800本の手筒花火が奉納され、豊橋の三大祭りの一つとして知られる。
【竹下貴信】

清夫さんの遺影を持つ宮司の白井美穂さん=羽田八幡宮で
清夫さんの遺影を持つ宮司の白井美穂さん=羽田八幡宮で
兼任で宮司を務める羽田上神社の「輪潜(わくぐり)祭」で神事を担当する白井さん
兼任で宮司を務める羽田上神社の「輪潜(わくぐり)祭」で神事を担当する白井さん

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