映画「マリッジカウンセラー」完成

渡辺いっけいさん出演、豊川で撮影

　豊川市を中心に昨年10月の１カ月間、ロケがあった映画「マリッジカウンセラー」が完成した。前田直樹監督が５日、豊川市役所で記者会見し「自分で作ったことを忘れて楽しめるぐらいの映画になった」と述べた。
　同市出身の渡辺いっけいさんが出演するハートフルコメディー。渡辺さん演じる大手不動産会社員の赤羽昭雄が、辞令で結婚相談所「とわえもあ」に出向する。そこでは時田結衣（松本若菜さん）が仲人として切り盛りしていた。母はカリスマ仲人、十和子（宮崎美子さん）。赤羽は高をくくっていたが、予想外の苦労の連続。だがやがて３人に理解が芽生え－というストーリー。
　ロケは昨年10月２日から24日まで続いた。撮影前の安全祈願、クランクアップは砥鹿神社。豊川市と市観光協会が全面協力し、観光協会登録業者が出演者やスタッフ向けのロケ弁当を出した。また多くのエキストラが協力した。
　前田監督と山崎歩プロデューサーは今月１日から、撮影を支援してくれた企業やロケ地を訪問。４日は豊川市役所や砥鹿神社、消防署などを回り、映画完成を報告し、ポスターやチラシを配ってＰＲに努めた。
　５日の記者会見では予告編が上映された。公式ホームページでも見られる。
　前田監督によると、１１０分の映画の中で、豊川市でのシーンが半分以上を占める。山崎プロデューサーは「さまざまな場面で撮影に協力していただいた」と市民に感謝した。
　前田監督は「刈谷市出身だが、東三河の魅力を知らないことを痛感した。そういう見方でも映画を楽しんでほしい」と話した。
　県内で先行上映する。９月３日午後２時から「豊川コロナシネマワールド」で先行試写。チケットは８月27日午前０時からオンライン販売。その後、９月16日から「豊川コロナシネマワールド」「伏見ミリオン座」「ユナイテッド・シネマ岡崎」「ユナイテッド・シネマ豊橋18」で。10月28日からは「刈谷日劇」での上映が決まっている。
【山田一晶】