文字の大きさ

身近に迫るコロナの脅威

 新型コロナウイルスの新規陽性者が高止まりしており、多方面に影響が出ている。稼ぎ時の盆に臨時休業に追い込まれた飲食店も。企業や店は苦労している。
 豊橋市内の飲食店では店主が感染し、稼ぎ時の盆が休業に追い込まれた。予約客にキャンセルの電話をし、仕込んだ食材は廃棄した。「やっと明るさが見え始めた矢先に、また暗闇に戻った感じ」と嘆く。すぐに体調が戻り、隔離期間中は高校野球を観戦しながらビールや焼酎を飲んでいたという店主。「自分は何をやっているのだろうかと感じ、気が狂いそうだった」と振り返る。
 パートも含めて社員が100人を超える同市の企業では、連日のように「感染しました」「濃厚接触者になりました」の連絡が入る。仕事ができる場合はリモートで業務をしてもらっているが、出社するよりも格段に効率が悪くなる。「私たちのような中小企業は、大手のようにリモートで対応するのには限界がある。取引先に迷惑をかけるケースもあるが、厳しい時はお互いさまと、許してもらっている」と話す。
 コンビニチェーンも厳しい。一般的にコンビニ店では1店当たり15~20人のスタッフが登録しており、数人が出勤している。少人数が陽性になるだけでも影響が出る。スタッフの手配ができず夜間のみ休業や終日臨時休業するケースもある。営業はできていてもオーナーが睡眠時間を削って店を開けているケースも。同市のあるオーナーは「濃厚接触者の場合、熱がなければスタッフに出勤してもらい、何とか店を開けている」と明かす。
 一方、同市の和菓子店では、社長一家は9人の大家族。同居の長男も店で働いており、家族の誰かが感染すれば全員が濃厚接触者になり出勤できなくなる。孫が通う保育園でコロナが出た場合は、孫を休ませる徹底ぶり。さらに店員に喉が痛いなどの症状が出たら、熱はなくてもすぐに休んでもらい勤務中の場合は帰宅してもらう。社長は「対面商売なのでリモートで仕事はできない。感染対策でやれることはすべてやり、店を休業させないように尽力しています」と話す。
【竹下貴信】

 新型コロナウイルスの新規陽性者が高止まりしており、多方面に影響が出ている。稼ぎ時の盆に臨時休業に追い込まれた飲食店も。企業や店は苦労している。
 豊橋市内の飲食店では店主が感染し、稼ぎ時の盆が休業に追い込まれた。予約客にキャンセルの電話をし、仕込んだ食材は廃棄した。「やっと明るさが見え始めた矢先に、また暗闇に戻った感じ」と嘆く。すぐに体調が戻り、隔離期間中は高校野球を観戦しながらビールや焼酎を飲んでいたという店主。「自分は何をやっているのだろうかと感じ、気が狂いそうだった」と振り返る。
 パートも含めて社員が100人を超える同市の企業では、連日のように「感染しました」「濃厚接触者になりました」の連絡が入る。仕事ができる場合はリモートで業務をしてもらっているが、出社するよりも格段に効率が悪くなる。「私たちのような中小企業は、大手のようにリモートで対応するのには限界がある。取引先に迷惑をかけるケースもあるが、厳しい時はお互いさまと、許してもらっている」と話す。
 コンビニチェーンも厳しい。一般的にコンビニ店では1店当たり15~20人のスタッフが登録しており、数人が出勤している。少人数が陽性になるだけでも影響が出る。スタッフの手配ができず夜間のみ休業や終日臨時休業するケースもある。営業はできていてもオーナーが睡眠時間を削って店を開けているケースも。同市のあるオーナーは「濃厚接触者の場合、熱がなければスタッフに出勤してもらい、何とか店を開けている」と明かす。
 一方、同市の和菓子店では、社長一家は9人の大家族。同居の長男も店で働いており、家族の誰かが感染すれば全員が濃厚接触者になり出勤できなくなる。孫が通う保育園でコロナが出た場合は、孫を休ませる徹底ぶり。さらに店員に喉が痛いなどの症状が出たら、熱はなくてもすぐに休んでもらい勤務中の場合は帰宅してもらう。社長は「対面商売なのでリモートで仕事はできない。感染対策でやれることはすべてやり、店を休業させないように尽力しています」と話す。
【竹下貴信】

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR