文字の大きさ

蒲郡「海辺の文学記念館」が20周年

開館20周年を迎えた文学記念館(後ろ)を祝って行われた音楽会=蒲郡市竹島町で
開館20周年を迎えた文学記念館(後ろ)を祝って行われた音楽会=蒲郡市竹島町で
20周年仕様となった時手紙の封筒と便せん
20周年仕様となった時手紙の封筒と便せん

 蒲郡市竹島町の「海辺の文学記念館」が開館して20周年を迎えた。竹島を臨む海岸沿いにあり、大正から昭和にかけて同所にあった料亭旅館「常磐館」を愛した多くの文人たちを紹介する施設だけでなく、所定の年数経過で手紙を送る「時手紙」サービスを行っている。20日には現地で音楽会を開いたほか、6月10日には蒲郡出身の芥川賞作家平野啓一郎さんの講演会を企画する。
 記念館は1997(平成9)年5月11日、旅館跡地にオープン。旅館は1912(明治45)年に繊維商社のタキヒョー5代目・滝信四郎氏が建設され、82年に取り壊されるまでに菊池寛や志賀直哉、谷崎潤一郎らがこの地を訪れたことを作品に取り入れた。現在は作家や文学作品を紹介している。今年4月末までに36万2363人が来館した。
 2001年からは「時手紙」サービスを開始。同館で書いて到着する時期を1カ月後から10年後まで指定して専用ポストに投かんするシステムで、これまで1万8997通を受け付けており、リピーターもいるという。この日からは時手紙の便せんと封筒に「20周年」のロゴを入れた記念仕様とした。
 同館前の広場で音楽会が行われ、市内の温泉旅館女将(おかみ)たちでつくるこはぜの会が大正琴、中村ゆみこさんによる二胡演奏が披露され、節目を祝った。
 来月10日には同市民会館中ホールで平野啓一郎さんの講演会を開催。午後2時から約90分で、入場無料となっている。
(安藤聡)

 蒲郡市竹島町の「海辺の文学記念館」が開館して20周年を迎えた。竹島を臨む海岸沿いにあり、大正から昭和にかけて同所にあった料亭旅館「常磐館」を愛した多くの文人たちを紹介する施設だけでなく、所定の年数経過で手紙を送る「時手紙」サービスを行っている。20日には現地で音楽会を開いたほか、6月10日には蒲郡出身の芥川賞作家平野啓一郎さんの講演会を企画する。
 記念館は1997(平成9)年5月11日、旅館跡地にオープン。旅館は1912(明治45)年に繊維商社のタキヒョー5代目・滝信四郎氏が建設され、82年に取り壊されるまでに菊池寛や志賀直哉、谷崎潤一郎らがこの地を訪れたことを作品に取り入れた。現在は作家や文学作品を紹介している。今年4月末までに36万2363人が来館した。
 2001年からは「時手紙」サービスを開始。同館で書いて到着する時期を1カ月後から10年後まで指定して専用ポストに投かんするシステムで、これまで1万8997通を受け付けており、リピーターもいるという。この日からは時手紙の便せんと封筒に「20周年」のロゴを入れた記念仕様とした。
 同館前の広場で音楽会が行われ、市内の温泉旅館女将(おかみ)たちでつくるこはぜの会が大正琴、中村ゆみこさんによる二胡演奏が披露され、節目を祝った。
 来月10日には同市民会館中ホールで平野啓一郎さんの講演会を開催。午後2時から約90分で、入場無料となっている。
(安藤聡)

開館20周年を迎えた文学記念館(後ろ)を祝って行われた音楽会=蒲郡市竹島町で
開館20周年を迎えた文学記念館(後ろ)を祝って行われた音楽会=蒲郡市竹島町で
20周年仕様となった時手紙の封筒と便せん
20周年仕様となった時手紙の封筒と便せん

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

 PR

PR