豊橋で彦坂氏の米寿を祝う会

　地域社会への貢献を続ける「オーテック」（本社・豊橋市）の相談役、彦坂守氏の米寿を祝う会が豊橋市藤沢町の「ロワジールホテル豊橋」で盛大に開かれた。
　彦坂氏は１９５７年、薪炭業「彦坂商店」を創業。67年に彦坂石油を設立し、社長に就任。その後も建設業、自動車関連事業に進出した。89年に愛豊自動車工業をオーテックに商号変更、2006年まで社長を務め、同年、相談役に就任した。1997年に県エルピーガス協会会長を皮切りに、日本エルピーガス連合会常任理事、中部地区エルピーガス連合会会長など歴任。高圧保安ガス功労として県知事表彰のほか、旭日小綬章、藍綬褒章など多数の受章歴がある。東愛知新聞社相談役も務める。
　今年６月５日に米寿を迎えたことを受け、元副財務相の山本明彦氏、ＪＡ豊橋前組合長の白井良始氏、元山本内科院長の山本義樹氏らが発起人となり、米寿を祝う会が開かれた。
　大村秀章知事のほか、地元選出の国会議員や県議、市議や彦坂氏と長年にわたり交流がある関係者約１１０人が出席した。
　山本明彦氏は彦坂氏との出会いを話しながら「彦坂氏は山から丸太づくりの筏で降りてきた、など今も伝説が残る人ですが、経済や政治的な面でもお世話になっております。まだまだ活躍してほしい」とあいさつした。大村知事は「引き続き、元気でご指導お願いします」と話した。
　続いて、彦坂氏の２人のひ孫が花束とケーキをプレゼント。また、「松島金属」社長の松島一浩氏が金色のちゃんちゃんこを贈った。
　彦坂氏は出席者に感謝の言葉を述べ、「きょうは米寿の祝いというより、私にとって新たなスタート。どこまでやれるか分かりませんが、挑戦していきたい」とあいさつした。
　白井氏による乾杯の音頭で食事会が始まり、余興では劇団四季出身の天野陽一さんがオペラ歌曲を披露し、会場を沸かせた。最後は山本義樹氏が締めのあいさつをし、全員で集合写真を撮って終了した。
【林大二朗】