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イオン進出で豊川桜町連区に準備会設立へ

跡地にイオンモール建設計画が進むスズキ豊川工場。近隣には市民病院や民家、農道もある=豊川市白鳥町で
跡地にイオンモール建設計画が進むスズキ豊川工場。近隣には市民病院や民家、農道もある=豊川市白鳥町で

 豊川市にイオンモール進出計画が進行する中、計画地の地元・桜町連区(鈴川智彦連区長)が来年1月にも準備会を設立することが分かった。町内会や桜町小学校、PTAと連携し、交通渋滞からの児童の安全確保などについて対策を練る。
 2018(平成30)年7月にスズキ豊川工場が撤退する白鳥町の約13万9000平方㍍の広大な敷地に、大型商業施設・イオンモール(本社・千葉市)の進出計画が進む。
 元市議で、議長も務めた地元桜町連区の鈴川氏は「進出に賛成・反対ではなく、進出するという想定で今のうちから対策を練っておくことが必要だ」とし、準備会を発足させる意向を示した。
 連区に属する桜町、蔵子1、農ヶ上、小田渕、野畔(のぐろ)の各町内会と、桜町小学校や同校PTA、老人クラブなどと協力し、モール進出によって想定される影響や対策などを話し合う。住民参加の意見交換会なども検討しており、地元の代表機関として市やイオンモールに要望を行う。
 特に計画地から1㌔圏内にある桜町小は、来店客が引き起こす交通渋滞による児童への影響が心配される。実際にモールが進出した街では狭い生活道路に進入する車もあり、通学路が危険にさらされる可能性は否定できない。子どもたちの安全を守る対策が求められる。
 その一方で、広大な敷地と物資を有するモールは、災害時に避難所としての役割も期待される。モール側も、緊急時には協力体制を取る意向を市に伝えている。鈴川氏は「熊本地震では多くの被災者が駐車場で車中生活を送った。連区としてイオンモールに期待できる点を住民から集約していきたい」と話す。
(由本裕貴)

 豊川市にイオンモール進出計画が進行する中、計画地の地元・桜町連区(鈴川智彦連区長)が来年1月にも準備会を設立することが分かった。町内会や桜町小学校、PTAと連携し、交通渋滞からの児童の安全確保などについて対策を練る。
 2018(平成30)年7月にスズキ豊川工場が撤退する白鳥町の約13万9000平方㍍の広大な敷地に、大型商業施設・イオンモール(本社・千葉市)の進出計画が進む。
 元市議で、議長も務めた地元桜町連区の鈴川氏は「進出に賛成・反対ではなく、進出するという想定で今のうちから対策を練っておくことが必要だ」とし、準備会を発足させる意向を示した。
 連区に属する桜町、蔵子1、農ヶ上、小田渕、野畔(のぐろ)の各町内会と、桜町小学校や同校PTA、老人クラブなどと協力し、モール進出によって想定される影響や対策などを話し合う。住民参加の意見交換会なども検討しており、地元の代表機関として市やイオンモールに要望を行う。
 特に計画地から1㌔圏内にある桜町小は、来店客が引き起こす交通渋滞による児童への影響が心配される。実際にモールが進出した街では狭い生活道路に進入する車もあり、通学路が危険にさらされる可能性は否定できない。子どもたちの安全を守る対策が求められる。
 その一方で、広大な敷地と物資を有するモールは、災害時に避難所としての役割も期待される。モール側も、緊急時には協力体制を取る意向を市に伝えている。鈴川氏は「熊本地震では多くの被災者が駐車場で車中生活を送った。連区としてイオンモールに期待できる点を住民から集約していきたい」と話す。
(由本裕貴)

跡地にイオンモール建設計画が進むスズキ豊川工場。近隣には市民病院や民家、農道もある=豊川市白鳥町で
跡地にイオンモール建設計画が進むスズキ豊川工場。近隣には市民病院や民家、農道もある=豊川市白鳥町で

カテゴリー:社会・経済

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