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今年で30回目「ヤシの実流し」

ヤシの実を投流する参加者ら(渥美半島観光ビューロー提供)
ヤシの実を投流する参加者ら(渥美半島観光ビューロー提供)

 渥美半島の伊良湖岬を舞台に、詩人・島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」を現代に再現するヤシの実投流行事(渥美半島観光ビューロー主催)が29日、沖縄県石垣島沖合で行われた。“ヤシの実流し”は今年で30回目を迎えた。
 詩の一節に由来するこの行事は旧渥美町時代から続いており、事前に応募した参加者らがヤシの実の持ち主となり、詩に登場する「名も知らぬ 遠き島」に見立てた石垣島の沖合からヤシの実を流す。黒潮に乗って伊良湖岬、恋路ヶ浜に流れ着くことを願って行い、ヤシの実には持ち主の番号と「波にのせ想いは遙か恋路ヶ浜」と刻まれたプレートが取り付けられている。
 ツアーを組んで開催した今年は、田原市民を中心に例年よりも数倍多い85人が参加。フェリーで沖合約10㌔の地点へ向かい、全体で170個を投流した。
 現地では、30回の記念事業として植樹も実施。石垣市の南ぬ浜町ビーチを会場に山下政良・田原市長と中山義隆・石垣市長、関係者らがマニラヤシ5本を植えた。
 これで流したヤシの実の総数は3379個。過去に127個が海岸に漂着し、このうち渥美半島にたどり着いたのは2001(平成13)年に1個、12年に3個流れ着いている。
 伊良湖岬までは直線距離で約1600㌔で、渥美半島へ到着するには1~2カ月程度かかるという。
(千葉敬也)

 渥美半島の伊良湖岬を舞台に、詩人・島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」を現代に再現するヤシの実投流行事(渥美半島観光ビューロー主催)が29日、沖縄県石垣島沖合で行われた。“ヤシの実流し”は今年で30回目を迎えた。
 詩の一節に由来するこの行事は旧渥美町時代から続いており、事前に応募した参加者らがヤシの実の持ち主となり、詩に登場する「名も知らぬ 遠き島」に見立てた石垣島の沖合からヤシの実を流す。黒潮に乗って伊良湖岬、恋路ヶ浜に流れ着くことを願って行い、ヤシの実には持ち主の番号と「波にのせ想いは遙か恋路ヶ浜」と刻まれたプレートが取り付けられている。
 ツアーを組んで開催した今年は、田原市民を中心に例年よりも数倍多い85人が参加。フェリーで沖合約10㌔の地点へ向かい、全体で170個を投流した。
 現地では、30回の記念事業として植樹も実施。石垣市の南ぬ浜町ビーチを会場に山下政良・田原市長と中山義隆・石垣市長、関係者らがマニラヤシ5本を植えた。
 これで流したヤシの実の総数は3379個。過去に127個が海岸に漂着し、このうち渥美半島にたどり着いたのは2001(平成13)年に1個、12年に3個流れ着いている。
 伊良湖岬までは直線距離で約1600㌔で、渥美半島へ到着するには1~2カ月程度かかるという。
(千葉敬也)

ヤシの実を投流する参加者ら(渥美半島観光ビューロー提供)
ヤシの実を投流する参加者ら(渥美半島観光ビューロー提供)

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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