アジアゾウのマーラ リハビリに励む
両前脚を骨折し、リハビリをしている豊橋総合動植物公園のアジアゾウ「マーラ」(雌、5歳9カ月)。その様子が5日、報道陣に公開された。自力で立つことを目指し、獣医、飼育員と365日励んでいる。
1歳4カ月だった2013(平成25)年1月に骨折が判明。骨折は完治したものの、同年7月からリハビリが続く。今も寝たきりの状態だが、飼育員らは「立つこと」「元気に維持すること」を目的にリハビリに試行錯誤を重ねながら寄り添っている。
公開されたのは、簡易プールでのリハビリ。午前10時、飼育員ら8人態勢で機械を用いながらマーラをつり上げ、寝床をプールにする作業に取りかかった。
ビニールシートや木枠を使った簡易プールが出来上がり、注水。降ろされ、横たわっていたマーラも満水(水位約1・2㍍)近くになると、浮力を生かして立ち上がった。
そばにいた飼育員がプールの外に出ると、マーラは潜ったり、遊び道具で遊んだり。エサのサツマイモを差し出すと、鼻を伸ばして取りに来た。脚を使って動かすこと、筋肉の萎縮を和らげることなどがプールでのリハビリの狙いだ。見慣れない報道陣にも驚いたり、怖がったりすることはなく、周囲にいる人に対して興味津々だった。
国内では、骨折後、自力で歩けるようになったゾウは過去に例がない。寝たきりのゾウはマーラが唯一。最新の体重は871㌔で、健常のゾウなら3歳ほどにあたる。体は小さいが、体重を抑えてきたことでリハビリもできたという。
「体の調子は良く、食欲もあるマーラ。人にちょっかいを出す元気もある」と獣医ら。リハビリの目標の一つ「元気に維持すること」は、道筋が見えてきたという。
(中村晋也)
両前脚を骨折し、リハビリをしている豊橋総合動植物公園のアジアゾウ「マーラ」(雌、5歳9カ月)。その様子が5日、報道陣に公開された。自力で立つことを目指し、獣医、飼育員と365日励んでいる。
1歳4カ月だった2013(平成25)年1月に骨折が判明。骨折は完治したものの、同年7月からリハビリが続く。今も寝たきりの状態だが、飼育員らは「立つこと」「元気に維持すること」を目的にリハビリに試行錯誤を重ねながら寄り添っている。
公開されたのは、簡易プールでのリハビリ。午前10時、飼育員ら8人態勢で機械を用いながらマーラをつり上げ、寝床をプールにする作業に取りかかった。
ビニールシートや木枠を使った簡易プールが出来上がり、注水。降ろされ、横たわっていたマーラも満水(水位約1・2㍍)近くになると、浮力を生かして立ち上がった。
そばにいた飼育員がプールの外に出ると、マーラは潜ったり、遊び道具で遊んだり。エサのサツマイモを差し出すと、鼻を伸ばして取りに来た。脚を使って動かすこと、筋肉の萎縮を和らげることなどがプールでのリハビリの狙いだ。見慣れない報道陣にも驚いたり、怖がったりすることはなく、周囲にいる人に対して興味津々だった。
国内では、骨折後、自力で歩けるようになったゾウは過去に例がない。寝たきりのゾウはマーラが唯一。最新の体重は871㌔で、健常のゾウなら3歳ほどにあたる。体は小さいが、体重を抑えてきたことでリハビリもできたという。
「体の調子は良く、食欲もあるマーラ。人にちょっかいを出す元気もある」と獣医ら。リハビリの目標の一つ「元気に維持すること」は、道筋が見えてきたという。
(中村晋也)