義手・義足の開発に支援を

　豊橋市瓦町通の慈善活動団体、ＫＡＺＡＭＩＤＯＲＩ　ＪＡＰＡＮ（＝風見鶏ジャパン、鈴木康弘代表）は、９月14日に穂の国とよはし芸術劇場で催されるピアノコンサートを対象に、ネット空間によるクラウドファンディングサービスの支援金を募っている。目標金額70万円と定め、コンサート前日の午後11時59分まで受け付ける。
　「祝・ＣＤメジャーデビュー『マサエ・銀林－Ｂａｒｂｏｔｔｅ　グロトリアンピアノコンサート』成功応援プロジェクト」と銘打ったこの企画は、フランス在住の女性ピアニスト、バルボット成江（まさえ）さんとフェイスブックで知り合った鈴木代表（49）が、風見鶏ジャパンの活動第１弾として始めた。同団体は「よりリアルな義手・義足の開発」を支援しようと、今年５月17日に設立した任意団体。鈴木代表は、子どものころから義手などの技工士になるのが夢だったが果たせず、この団体を立ち上げたという。
　クラウドファンディングサービスとは、インターネットを通じてプロジェクトに寄付（支援）をすると、その金額に応じてさまざまな特典が得られるもの。今回のプロジェクトでは１０００円から２万円までの寄付メニューを用意。コンサート入場優先券や直筆サイン入りＣＤなどが付いたランチセット招待券、コンサート終了後にピアニストと食事が楽しめるシークレットパーティーへの参加権利など予定している。
　当日のピアノコンサートは、午前の部（11時20分開演）が主に小さな子とその家族、午後の部（２時半開演）は主に大人向けが対象で託児・介護サービス付き。集まった支援金は同コンサートの運営資金ほか、託児・介護サービス費用などに使い、残余金は本来の慈善活動の資金に充当していくという。支援金申し込みはクラウドファンディングサービスサイト「Ｍｏｔｉｏｎ　Ｇａｌｌｅｒｙ（モーションギャラリー）」[ＵＲＬ／ｈｔｔｐｓ：／／ｍｏｔｉｏｎ－ｇａｌｌｅｒｙ．ｎｅｔ／ｐｒｏｊｅｃｔｓ／ＫＡＺＡＭＩＤＯＲＩ－ＰＪ１]まで。
（藤田彰彦）