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受診者が続々 豊川市の「ワンコイン」がん検診

検診車で乳がん検診を受ける女性ら=豊川市保健センターで
検診車で乳がん検診を受ける女性ら=豊川市保健センターで

 がん闘病の末、34歳の若さで亡くなったフリーアナウンサーの小林麻央さん。日本中が悲しみに暮れた中、東三河でもがん検診に対する意識が高まっている。豊川市では今年度から500円で受けられるワンコインがん検診を始め、需要が高まっている。
 豊川市が始めたのは肺、胃、大腸、乳、子宮頸、前立腺の各種がんを対象とした500円検診。市内でのがんの死亡者が2015年度で499人と年々増えているのに対し、検診受診率は肺がんで28・5%と県平均(35・3%)より低い状態が続いており、打開策として始めた。
 検診は公共施設などで行う集団検診と市内の各医療機関で行う「さつき健診」の2種類。国民健康保険加入者向けの特定健診(ミニドック・地域巡回)には受診者が殺到しており、4日も萩山町の保健センターでのミニドックに定員いっぱいの80人が訪れた。
 乳がんと闘った小林さんの訃報は、同じ子どもを持つ母親たちに大きな悲しみを与えた。
 40歳以上が対象のマンモグラフィー検査を定期的に受けている48歳の女性は「私にも2人の子どもがいるが、まだ幼いお子さんを残して心残りだったと思う。改めて病気には気を付けたい」。同検査は乳房を挟むため痛みを伴うが、初めて検査に臨んだ68歳の女性は「がんになってずっと痛みに苦しむより、一瞬の痛みに耐えた方がずっといい」と話した。
 検診費を下げた今年度は、前年の同月比で肺がんは約30%、胃がんも約15%と受診者が増えている。土日も受けられる他、託児施設もあり、保健センター主幹の坂田憲美さんは「がん予防には早期発見、治療が欠かせない。小林さんの悲しいニュースをきっかけに、市民が受けるようになってほしい。検診の結果も重視して、精密検査なども受けてほしい」と話す。
 市内在住者なら誰でも受けられる検診車による検診も8、9月にあり、今月26日から申し込みを受け付ける。問い合わせは保健センター(0533・95・4802)へ。
(由本裕貴)

 がん闘病の末、34歳の若さで亡くなったフリーアナウンサーの小林麻央さん。日本中が悲しみに暮れた中、東三河でもがん検診に対する意識が高まっている。豊川市では今年度から500円で受けられるワンコインがん検診を始め、需要が高まっている。
 豊川市が始めたのは肺、胃、大腸、乳、子宮頸、前立腺の各種がんを対象とした500円検診。市内でのがんの死亡者が2015年度で499人と年々増えているのに対し、検診受診率は肺がんで28・5%と県平均(35・3%)より低い状態が続いており、打開策として始めた。
 検診は公共施設などで行う集団検診と市内の各医療機関で行う「さつき健診」の2種類。国民健康保険加入者向けの特定健診(ミニドック・地域巡回)には受診者が殺到しており、4日も萩山町の保健センターでのミニドックに定員いっぱいの80人が訪れた。
 乳がんと闘った小林さんの訃報は、同じ子どもを持つ母親たちに大きな悲しみを与えた。
 40歳以上が対象のマンモグラフィー検査を定期的に受けている48歳の女性は「私にも2人の子どもがいるが、まだ幼いお子さんを残して心残りだったと思う。改めて病気には気を付けたい」。同検査は乳房を挟むため痛みを伴うが、初めて検査に臨んだ68歳の女性は「がんになってずっと痛みに苦しむより、一瞬の痛みに耐えた方がずっといい」と話した。
 検診費を下げた今年度は、前年の同月比で肺がんは約30%、胃がんも約15%と受診者が増えている。土日も受けられる他、託児施設もあり、保健センター主幹の坂田憲美さんは「がん予防には早期発見、治療が欠かせない。小林さんの悲しいニュースをきっかけに、市民が受けるようになってほしい。検診の結果も重視して、精密検査なども受けてほしい」と話す。
 市内在住者なら誰でも受けられる検診車による検診も8、9月にあり、今月26日から申し込みを受け付ける。問い合わせは保健センター(0533・95・4802)へ。
(由本裕貴)

検診車で乳がん検診を受ける女性ら=豊川市保健センターで
検診車で乳がん検診を受ける女性ら=豊川市保健センターで

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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