設楽の田峯PRへ城主と姫を募集

　設楽町田峯の住民らでつくる「だみね城まつり実行委員会」（委員長・七原明郎田峯区長）は、田峯城を中心に田峯地区をＰＲする城主と姫を設ける。現在それぞれの役を務める人を募集中。10月１日の同まつりでデビューする。また地元の特産物を「年貢」としてプレゼントも用意する。
　田峯区は同町南部にあり、城は１４７０（文明２）年に菅沼定信が築城。５代目城主の菅沼定忠が長篠合戦に出陣して敗退。１５８３（天正11）年に当時の城主菅沼定利が飯田郡代となったために廃城となった。
　城の近くには城築時に鎮護のために建立された田峰観音があり、田峯田楽、地狂言、念仏踊りなど民俗芸能が伝承されて行われている。
　風光明媚（び）なロケーションも含めて観光交流に力を入れていこうと実行委員会は対外的にＰＲする人材を設けようと今年は城主と姫１人ずつを募集することにした。
　今月31日まで書類を受け付け、８月17日に念仏踊り会場で面接審査を行って城主と姫を決定する。それぞれ選ばれた際には年貢として30㌔の米俵はじめ、田峯茶、観音漬け、山菜などの特産品がプレゼントされる。
　城主は性別不問、姫は女性。また両者とも年齢制限はない。活動期間は10月から来年９月まで。応募は氏名、年齢、性別、住所、連絡先、写真、２００文字程度の自己ＰＲ文を書いて田峯農村環境改善センター（〒４４１－２２２１　設楽町田峯字手篭前37）に郵送するか、メール（ｄａｍｉｎｅｋｕ＠ｙａｈｏｏ．ｃｏ．ｊｐ）に送信する。
　七原区長は「田峯区の良さを伝えてくれる人を求めます」と話している。
　問い合わせは田峯農村環境改善センター（０５３６・64・５１２４、月曜休館）へ。
（安藤聡）