中学生夏休み企業見学会始まる

　第５４回中学生夏休み企業見学会（東愛知新聞社主催、豊橋市教育員会後援）が２６日、３日間の日程で始まった。初日は自動車部品メーカーの武蔵精密工業（豊橋市植田町）、専用工作機械メーカーの西島（同市石巻西川町）、ごま油を製造している竹本油脂の亀岩工場（蒲郡市浜町）の３社を見学した。

【武蔵精密工業】
　エンジン、トランスミッション、足回りなど自動車、オートバイの重要部品を、自社ですべて素材から加工して製品まで仕上げる「一貫生産体制」にこだわり、高品質・低コストを実現している同社。生徒たちは工場を回り、部品の製造工程を見学して、同社の強みを実感した。
　また二輪レースに本格参戦しており、今週末に行われる「鈴鹿８耐」に出場することも知った。

【西島】
　西島豊社長自らが工場を案内。ちょうどトヨタ、ホンダなど大手自動車メーカーに納入する工作機械を製造しており、「世界ナンバー１の技術のある会社と自負して製品をつくっています」と解説。また同社は定年のない会社として知られ、８０代でも現役で活躍している社員を紹介した。
　西島社長は社会人になるための心構えも伝え、「何事にも挑戦することが可能性を広げる。多くの事に挑戦してください」と呼び掛けた。

【竹本油脂】
　ごま油の瓶詰め工程を見学した。きれいな瓶をさらに空気清浄し、１分間に１２０本もの瓶詰めを行っていることを学んだ。
　工場での１日のごまの使用量は１６０㌧と知り、生徒たちは日本を代表する、ごま油メーカーの実力を実感した。
　またごま油の幅広い使い方も学び、天ぷらなどの揚げ物だけでなく、洋菓子づくりのバターの代用品や、卵かけご飯の味付けにも良いと知った。