中学生夏休み企業見学会最終日

　第５４回中学生夏休み企業見学会（東愛知新聞社主催、豊橋市教育委員会後援）の最終日が２８日行われ、シンフォニアテクノロジー豊橋製作所（豊橋市三弥町）と、三菱ケミカル豊橋事業所（同市牛川通４）の２カ所を見学、３日間の日程を終了した。

　【シンフォニアテクノロジー豊橋製作所】
　今年で創業１００年を迎えた同社は、ロケットなどの部品を手掛ける「航空宇宙」をはじめ、半導体製造を支える「クリーン搬送機器」など、さまざまな分野を手掛ける技術力のある企業。
　豊橋製作所は同社の主力工場で、生徒たちは、電磁石でスクラップなどを吊り上げる「リフマグ」をはじめ、太陽光パネルの自動清掃ロボット「リソラ」の実力を肌で感じたほか、食品工場などで活躍する振動で物を運ぶ「振動コンベア」などの製造過程を見学した。


　【三菱ケミカル豊橋事業所】
　三菱ケミカルは今年４月、三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの３社が合併して誕生した。豊橋事業所は旧三菱レイヨンの工場で、飛行機や自動車の素材となる軽くて丈夫な「炭素繊維」をはじめ、水を浄化する「中空糸膜」などを製造している。
　生徒たちは中空糸膜の浄化能力が分かる実験を見学。泥水やオレンジジュースを、中空糸膜を通過させることで透明になることが分かり、高い浄化能力に驚いた。また中空糸膜の製造過程を見学し、同社の高い技術力を目の当たりにした。
（竹下貴信）