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真夏のゾクっと小噺③

肩から上部がないけさがけ地蔵=豊川市南大通2の善光庵で
肩から上部がないけさがけ地蔵=豊川市南大通2の善光庵で

豊川・牛久保のけさがけ地蔵

 豊川市牛久保地区の善光庵。ここに、肩のあたりから頭部のない不思議な地蔵がある。少し怖いが、何とも頼もしい言い伝えがある。
 約500年前、地元に地蔵をまつり、毎日お参りする渡辺太郎左衛門という名の侍がいた。ある日、隣の八幡村へ出掛けた日の帰り。本野ケ原に差し掛かったあたりで、馬にまたがった太郎左衛門ら一行は突然、10人以上の野武士(のぶし)たちに囲まれた。
 「命が欲しかったら、刀や着物も置いていけ」。詰め寄られた太郎左衛門は馬から降り、刀を構えてつぶやいた。「仏様、私どもをお守りください」。多勢の相手に徐々に劣勢となり、「これまでか」と思った時、突然、若い侍が現れた。「お助けいたす!」。
 太郎左衛門をかばおうとした侍は肩のあたりを切られるも、「何のこれしき」。次々と野武士を倒し、ついに追っ払った。太郎左衛門が傷を心配して振り返ると、そこに若い侍の姿はなかった。
 翌朝、太郎左衛門の家に村人がやって来た。「大変だ!お地蔵さまが肩から胸にかけて切られ、血がべっとりと付いとる」。それを聞いた太郎左衛門は、昨夜の若い侍は地蔵に違いないと思い、地蔵に手を合せ、涙を流して感謝した。
 「とよかわのむかしばなし」など、複数の書籍に登場する逸話。今でも「みがわり地蔵」の別名で大切にまつられる。
(由本裕貴)

豊川・牛久保のけさがけ地蔵

 豊川市牛久保地区の善光庵。ここに、肩のあたりから頭部のない不思議な地蔵がある。少し怖いが、何とも頼もしい言い伝えがある。
 約500年前、地元に地蔵をまつり、毎日お参りする渡辺太郎左衛門という名の侍がいた。ある日、隣の八幡村へ出掛けた日の帰り。本野ケ原に差し掛かったあたりで、馬にまたがった太郎左衛門ら一行は突然、10人以上の野武士(のぶし)たちに囲まれた。
 「命が欲しかったら、刀や着物も置いていけ」。詰め寄られた太郎左衛門は馬から降り、刀を構えてつぶやいた。「仏様、私どもをお守りください」。多勢の相手に徐々に劣勢となり、「これまでか」と思った時、突然、若い侍が現れた。「お助けいたす!」。
 太郎左衛門をかばおうとした侍は肩のあたりを切られるも、「何のこれしき」。次々と野武士を倒し、ついに追っ払った。太郎左衛門が傷を心配して振り返ると、そこに若い侍の姿はなかった。
 翌朝、太郎左衛門の家に村人がやって来た。「大変だ!お地蔵さまが肩から胸にかけて切られ、血がべっとりと付いとる」。それを聞いた太郎左衛門は、昨夜の若い侍は地蔵に違いないと思い、地蔵に手を合せ、涙を流して感謝した。
 「とよかわのむかしばなし」など、複数の書籍に登場する逸話。今でも「みがわり地蔵」の別名で大切にまつられる。
(由本裕貴)

肩から上部がないけさがけ地蔵=豊川市南大通2の善光庵で
肩から上部がないけさがけ地蔵=豊川市南大通2の善光庵で

カテゴリー:社会・経済 / 特集

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