豊橋で「いきいきフェスタ」盛大に

　豊橋市が定める“市民福祉の日（８月22日）”を記念した「いきいきフェスタ２０１７」（同フェスタ実行委・豊橋市・同市社協主催）が20日、ライフポートとよはしで盛大に開かれ、障害当事者や福祉施設・団体、ボランティア、関心のある市民ら約1万人の人出でにぎわった。
　市民に“福祉”を身近に感じ、理解してもらおうと１９９３年から開かれている恒例事業で、今年で25回目。障害当事者や福祉施設・団体による企画や情報発信の場など設けて交流の輪を広げるもので、開幕直後から多くの来場者が詰めかけた。
　「社会福祉大会」では社会福祉活動顕彰、社会福祉協議会会長表彰など、福祉活動に尽力する人・団体を顕彰した後、豊橋市出身のプロフィギュアスケーター・鈴木明子さんによる市民福祉の日記念・人権啓発講演「壁はきっと越えられる～ひとつひとつ。少しずつ。～」が開かれた。鈴木さんはスケートを始めたきっかけや自身の生き様を笑顔で紹介。努力して大きな壁を乗り越え、オリンピック2大会連続入賞の快挙を成し遂げた鈴木さんの話を、満場の市民らは熱心に聞き入っていた。
　会場内各館や広場では福祉に関する展示や映画上映、リラクゼーション体験などのほか、障害当事者団体らによるステージ発表、施設・団体のバザーや模擬店、車いす体験や遊びのコーナー、各種福祉体験など多彩なブースが設けられ、来場者がスタンプラリーをしながら次々回っていた。
（田中博子）