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イスカメダル受賞の板倉名大名誉教授が山脇市長表敬

山脇市長にISCAメダルなどを披露する板倉さん㊧=豊川市役所で
山脇市長にISCAメダルなどを披露する板倉さん㊧=豊川市役所で

 豊川市出身の工学者で、音声通信の研究者に贈られる最高峰の「ISCA(イスカ)メダル」を受賞した名古屋大学名誉教授の板倉文忠さん(77)が6日、豊川市役所を訪れ、山脇実市長に喜びを報告した。
 ISCAメダルは世界の名だたる研究者から毎年一人だけが選出される勲章で、板倉さんは携帯電話などに活用されている音声通信技術の基礎を築いた約50年の功績が評価された。先月21日にスウェーデンのストックホルムで受賞式に参加し、「私の研究分野では最高の賞なので、非常に光栄に思う」と山脇市長に笑顔で心境を語った。
 主にNTTなどで研究に携わった板倉さんは、音声の高さや大きさ、音色の特徴をデジタル化し、従来の20分の1という少ない情報量で送信する「音声分析合成」という技術を確立。今や世界中に普及する携帯電話をはじめ、グーグルやマイクロソフトなどの大企業もこの技術の実用化を始めており、アイフォン搭載の人工知能「Siri」にも活用されている。
 野口町で生まれ育ち、近隣にあった名大の研究所に友人の親が勤めていたことで、八南小の頃から研究所を訪れて関心を深めた。中部中、時習館高時代はアマチュア無線に没頭し、名大卒業後、同大学院で博士号を取得した。画期的な音声技術の実用化に向けた研究を続け、紫綬褒章やC&C賞なども受けた。
 10年前に現役から退き、現在は市田町で暮らす。若い研究者や学生への助言をする傍ら、研究熱は冷めてはおらず、アイデアは尽きない。「もっと精密に音声の特徴を把握できれば、音楽と混ざった音から人間の声だけを取り出せる。カラオケの練習にも生かせるのでは」と目を輝かせた。
(由本裕貴)

 豊川市出身の工学者で、音声通信の研究者に贈られる最高峰の「ISCA(イスカ)メダル」を受賞した名古屋大学名誉教授の板倉文忠さん(77)が6日、豊川市役所を訪れ、山脇実市長に喜びを報告した。
 ISCAメダルは世界の名だたる研究者から毎年一人だけが選出される勲章で、板倉さんは携帯電話などに活用されている音声通信技術の基礎を築いた約50年の功績が評価された。先月21日にスウェーデンのストックホルムで受賞式に参加し、「私の研究分野では最高の賞なので、非常に光栄に思う」と山脇市長に笑顔で心境を語った。
 主にNTTなどで研究に携わった板倉さんは、音声の高さや大きさ、音色の特徴をデジタル化し、従来の20分の1という少ない情報量で送信する「音声分析合成」という技術を確立。今や世界中に普及する携帯電話をはじめ、グーグルやマイクロソフトなどの大企業もこの技術の実用化を始めており、アイフォン搭載の人工知能「Siri」にも活用されている。
 野口町で生まれ育ち、近隣にあった名大の研究所に友人の親が勤めていたことで、八南小の頃から研究所を訪れて関心を深めた。中部中、時習館高時代はアマチュア無線に没頭し、名大卒業後、同大学院で博士号を取得した。画期的な音声技術の実用化に向けた研究を続け、紫綬褒章やC&C賞なども受けた。
 10年前に現役から退き、現在は市田町で暮らす。若い研究者や学生への助言をする傍ら、研究熱は冷めてはおらず、アイデアは尽きない。「もっと精密に音声の特徴を把握できれば、音楽と混ざった音から人間の声だけを取り出せる。カラオケの練習にも生かせるのでは」と目を輝かせた。
(由本裕貴)

山脇市長にISCAメダルなどを披露する板倉さん㊧=豊川市役所で
山脇市長にISCAメダルなどを披露する板倉さん㊧=豊川市役所で

カテゴリー:社会・経済

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