文字の大きさ

日立製作所跡地で土壌汚染

土壌汚染が判明した日立跡地=豊川市白鳥町で
土壌汚染が判明した日立跡地=豊川市白鳥町で

住民の健康に影響なし

 県と豊川市は14日、新文化会館などの建設計画のある豊川市白鳥町の日立製作所豊川事業所の跡地で土壌汚染が発生していると発表した。近隣には市民病院や大型商業施設イオンモールの進出予定地もあるが、周辺住民の人体への影響はないという。
 日立製作所が今月3日から13日にかけて、敷地内の約8万3144平方㍍で行った調査によると、敷地の一部で鉛とその化合物による土壌汚染が判明。汚染場所は現在、建物やアスファルト、不透水シートで覆われており、汚染土壌の飛散や雨水などによる汚染拡大の恐れはなく、近隣住民への健康面の影響はないという。
 今後は日立製作所が建物の解体撤去工事に合わせて、汚染土壌をすべて掘削除去する予定。県は掘削除去時の飛散や流出防止などの対策を適切に実施するように指導する。
 鉛とその化合物は条例で規定された土壌溶出量基準を超過。同基準には適合していたが、トリクロロエタンとトリクロロエチレンの土壌ガスも検出された。地下水に関しては条例の地下水基準内だった。同社は汚染原因について「事業場内で過去に取り扱いがあった、はんだに含まれる鉛に由来するものと推定される」としている。
 日立製作所では1968(昭和43)年から操業を停止した昨年3月までの約半世紀にわたり、ステレオやCDプレーヤー、パソコンや金融機関向けATMなどを製造。前記の物質の他、カドミウムや六価クロムの取り扱い履歴もあるという。
 市は名鉄・八幡駅にも近いこの敷地の大半を今年度中に約36億円で買収する予定で、新文化会館や駐車場、住宅用地などを整備する計画案を表明。複合型公共施設の設置も念頭に置き、立体駐車場を建設する方向で県と協議している。
(由本裕貴)

住民の健康に影響なし

 県と豊川市は14日、新文化会館などの建設計画のある豊川市白鳥町の日立製作所豊川事業所の跡地で土壌汚染が発生していると発表した。近隣には市民病院や大型商業施設イオンモールの進出予定地もあるが、周辺住民の人体への影響はないという。
 日立製作所が今月3日から13日にかけて、敷地内の約8万3144平方㍍で行った調査によると、敷地の一部で鉛とその化合物による土壌汚染が判明。汚染場所は現在、建物やアスファルト、不透水シートで覆われており、汚染土壌の飛散や雨水などによる汚染拡大の恐れはなく、近隣住民への健康面の影響はないという。
 今後は日立製作所が建物の解体撤去工事に合わせて、汚染土壌をすべて掘削除去する予定。県は掘削除去時の飛散や流出防止などの対策を適切に実施するように指導する。
 鉛とその化合物は条例で規定された土壌溶出量基準を超過。同基準には適合していたが、トリクロロエタンとトリクロロエチレンの土壌ガスも検出された。地下水に関しては条例の地下水基準内だった。同社は汚染原因について「事業場内で過去に取り扱いがあった、はんだに含まれる鉛に由来するものと推定される」としている。
 日立製作所では1968(昭和43)年から操業を停止した昨年3月までの約半世紀にわたり、ステレオやCDプレーヤー、パソコンや金融機関向けATMなどを製造。前記の物質の他、カドミウムや六価クロムの取り扱い履歴もあるという。
 市は名鉄・八幡駅にも近いこの敷地の大半を今年度中に約36億円で買収する予定で、新文化会館や駐車場、住宅用地などを整備する計画案を表明。複合型公共施設の設置も念頭に置き、立体駐車場を建設する方向で県と協議している。
(由本裕貴)

土壌汚染が判明した日立跡地=豊川市白鳥町で
土壌汚染が判明した日立跡地=豊川市白鳥町で

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR