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豊橋海岸の堤防耐震化完了

耐震化工事が完了した堤防を見学する参加者=豊橋市神野新田町で
耐震化工事が完了した堤防を見学する参加者=豊橋市神野新田町で

 東海・東南海地震に備え、県が進めていた三河湾沿岸の豊橋海岸吉前・神野新田地区海岸堤防耐震化が完了し、28日、完工式が豊橋市神野新田町メノ割の二十間川排水機場で開かれた。10年余りかけて延長5228㍍の堤防が耐震補強された。
 堤防が老朽化していた上、耐震点検では地盤の液状化により最大5㍍以上の堤防の沈下、崩壊が生じるため、地元住民の要望もあり、県が2006(平成18)年度から国土交通省の補助を受けて耐震化工事を進めていた。総事業費用は約85億円。
 工事は「二重締切矢板工法」。堤防両端に鋼矢板(こうやいた)を二重に地中深く打ち込むなどして堤防の沈下を軽減し、津波や高潮に耐えられるようにした。堤防背後地に広がる住宅、病院などを守る。
 式には、住民や県、市の関係者ら約50人が出席。地元住民らでつくる三河湾豊橋海岸整備促進期成同盟会の加藤勝久会長は「本当に良かった。南海トラフ地震が心配される中、完成したことは、住民や企業、団体などにとって安心して暮らせることにつながる」と待望の耐震化完了を喜んだ。
 根本幸典衆院議員や石原君雄副知事、佐原光一市長らも「住民の安全安心の確保につながる」などとあいさつした。式後、参加者は堤防を見学した。
 豊橋海岸の堤防は、水田の干拓でできた。1953(昭和28)年9月の台風13号では、高潮と波浪により破堤し、海水が背後地へ流入、甚大な被害が出た。
(中村晋也)

 東海・東南海地震に備え、県が進めていた三河湾沿岸の豊橋海岸吉前・神野新田地区海岸堤防耐震化が完了し、28日、完工式が豊橋市神野新田町メノ割の二十間川排水機場で開かれた。10年余りかけて延長5228㍍の堤防が耐震補強された。
 堤防が老朽化していた上、耐震点検では地盤の液状化により最大5㍍以上の堤防の沈下、崩壊が生じるため、地元住民の要望もあり、県が2006(平成18)年度から国土交通省の補助を受けて耐震化工事を進めていた。総事業費用は約85億円。
 工事は「二重締切矢板工法」。堤防両端に鋼矢板(こうやいた)を二重に地中深く打ち込むなどして堤防の沈下を軽減し、津波や高潮に耐えられるようにした。堤防背後地に広がる住宅、病院などを守る。
 式には、住民や県、市の関係者ら約50人が出席。地元住民らでつくる三河湾豊橋海岸整備促進期成同盟会の加藤勝久会長は「本当に良かった。南海トラフ地震が心配される中、完成したことは、住民や企業、団体などにとって安心して暮らせることにつながる」と待望の耐震化完了を喜んだ。
 根本幸典衆院議員や石原君雄副知事、佐原光一市長らも「住民の安全安心の確保につながる」などとあいさつした。式後、参加者は堤防を見学した。
 豊橋海岸の堤防は、水田の干拓でできた。1953(昭和28)年9月の台風13号では、高潮と波浪により破堤し、海水が背後地へ流入、甚大な被害が出た。
(中村晋也)

耐震化工事が完了した堤防を見学する参加者=豊橋市神野新田町で
耐震化工事が完了した堤防を見学する参加者=豊橋市神野新田町で

カテゴリー:社会・経済

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