2017年11月22日(水)  /  本日の予報  曇後雨  /  最高  13℃   最低  6℃  /  日の出  06:31   日の入  16:42
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トヨテック本社内など国登録有形文化財建造物として公開

縦に細長い窓が並ぶ、ルネッサンス様式のトヨテック本社社屋=豊川市西豊町で
縦に細長い窓が並ぶ、ルネッサンス様式のトヨテック本社社屋=豊川市西豊町で
黒い大理石の階段手すりが、重厚感をかもしだす社屋内
黒い大理石の階段手すりが、重厚感をかもしだす社屋内

 県内の国登録有形文化財建造物を、6地域別に一般公開する今年度「建物特別公開」(愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会主催)が、10月29日の犬山市を皮切りに始まった。東三河地域では12日に、豊橋・豊川・新城市内計7か所の建造物が、それぞれ無料見学できる。うち豊川市では今年も、昭和初期からの建築物として親しまれる、トヨテック本社(西豊町2、小野喜明社長)などが午前10時から午後4時まで公開される。いずれも予約不要。
 トヨテック本社社屋は1928年7月1日、東京~神戸間に設けられた9カ所の電話中継所の1つとして、3番目に開所した「豊川電話中継所」がルーツ。鉄筋コンクリート造り2階建て塔屋付き、延べ711平方㍍。32年に中継所としての役割を終え、市に払い下げられるなど長く“空家状態”が続いたが、64年から豊川商工会議所会館として利用再開。85年の同館移転に伴い、後に商議所会頭も務めたトヨテックの創業者・小野光男氏(故人)が、この建物を購入。本社屋を構えて発展し、来年は築90年という節目を迎える。
 豊川電話中継所は、長距離通話音声をクリアにするための施設で、公衆電話音声信号の減衰を補うための大型電気機器が収納されていた。23年に起きた関東大震災の教訓から、こうした機械類を守るための、頑強な耐震・防火構造が特徴だ。またルネッサンス様式として、幅に対して高さを3・5倍の比率にした縦長の窓で、階段手すりには大理石が利用されているなど、モダンな設計になっている。貴重な産業遺産として2007年、文化庁の有形文化財登録を受けた。
 現在同社屋には、1階事務室などに11人(小野社長=現豊川商議所会頭も含む)が働いている。2階の会議室が広く、グループ(トーヨーサークル)傘下の社員を大勢集めることができるという。社員の1人で、本社勤務5年になるという櫻井由美子さんは「(老朽化に伴う)窓からのすき間風が寒いな、と感じることがありますが、とにかく(がん丈で)安心できる。みんな知っている建物。貴重な所で働けてうれしいです」と話す。
 12日は午前10時からと午後1時からの各30分間、市内在住の設計士(成田靖司氏)が建物解説をしてくれる。このほか東三河地区の公開建物は、豊橋市公会堂▽愛知大学旧本館(愛知大学記念館)▽豊橋市民俗資料収蔵室(旧多米小学校)▽旧今泉医院(豊川市御津町)▽白井家住宅(同市国府町)▽大野宿鳳来館・旧料亭菊水(新城市大野)の6カ所。公会堂を除いて自由に見学できる。
(藤田彰彦)

 県内の国登録有形文化財建造物を、6地域別に一般公開する今年度「建物特別公開」(愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会主催)が、10月29日の犬山市を皮切りに始まった。東三河地域では12日に、豊橋・豊川・新城市内計7か所の建造物が、それぞれ無料見学できる。うち豊川市では今年も、昭和初期からの建築物として親しまれる、トヨテック本社(西豊町2、小野喜明社長)などが午前10時から午後4時まで公開される。いずれも予約不要。
 トヨテック本社社屋は1928年7月1日、東京~神戸間に設けられた9カ所の電話中継所の1つとして、3番目に開所した「豊川電話中継所」がルーツ。鉄筋コンクリート造り2階建て塔屋付き、延べ711平方㍍。32年に中継所としての役割を終え、市に払い下げられるなど長く“空家状態”が続いたが、64年から豊川商工会議所会館として利用再開。85年の同館移転に伴い、後に商議所会頭も務めたトヨテックの創業者・小野光男氏(故人)が、この建物を購入。本社屋を構えて発展し、来年は築90年という節目を迎える。
 豊川電話中継所は、長距離通話音声をクリアにするための施設で、公衆電話音声信号の減衰を補うための大型電気機器が収納されていた。23年に起きた関東大震災の教訓から、こうした機械類を守るための、頑強な耐震・防火構造が特徴だ。またルネッサンス様式として、幅に対して高さを3・5倍の比率にした縦長の窓で、階段手すりには大理石が利用されているなど、モダンな設計になっている。貴重な産業遺産として2007年、文化庁の有形文化財登録を受けた。
 現在同社屋には、1階事務室などに11人(小野社長=現豊川商議所会頭も含む)が働いている。2階の会議室が広く、グループ(トーヨーサークル)傘下の社員を大勢集めることができるという。社員の1人で、本社勤務5年になるという櫻井由美子さんは「(老朽化に伴う)窓からのすき間風が寒いな、と感じることがありますが、とにかく(がん丈で)安心できる。みんな知っている建物。貴重な所で働けてうれしいです」と話す。
 12日は午前10時からと午後1時からの各30分間、市内在住の設計士(成田靖司氏)が建物解説をしてくれる。このほか東三河地区の公開建物は、豊橋市公会堂▽愛知大学旧本館(愛知大学記念館)▽豊橋市民俗資料収蔵室(旧多米小学校)▽旧今泉医院(豊川市御津町)▽白井家住宅(同市国府町)▽大野宿鳳来館・旧料亭菊水(新城市大野)の6カ所。公会堂を除いて自由に見学できる。
(藤田彰彦)

縦に細長い窓が並ぶ、ルネッサンス様式のトヨテック本社社屋=豊川市西豊町で
縦に細長い窓が並ぶ、ルネッサンス様式のトヨテック本社社屋=豊川市西豊町で
黒い大理石の階段手すりが、重厚感をかもしだす社屋内
黒い大理石の階段手すりが、重厚感をかもしだす社屋内

カテゴリー:社会・経済

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