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「かがり弁」の輪ギク3種を開発

新品種、かがり弁の輪ギク3種類
新品種、かがり弁の輪ギク3種類

 県農業総合試験場は24日、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(量研)と共同で、イオンビームを使って花びらの先に多くの突起がある珍しい「かがり弁」の輪ギク3品種を新たに開発し、同日付で農林水産省に種苗法に基づく品種登録出願をした、と発表した。
 新しい品種は、いずれも「かがり弁」で「白」「赤紫」「黄色」の3色。花びらが華やかな雰囲気を醸し出すことから、ブライダルなど祝い事への利用が見込まれるという。
 県は、1962年から輪ギクの生産日本一で、田原市をはじめ、稲沢市、西尾市などで1058㌶作付、年間3億7240万本(全国シェア46%)を誇っている。
しかし、葬儀用、仏花用が主な用途で、近年は葬儀形態の変化で需要は減少傾向にある。
 このため、同試験場の東三河農業研究所花き研究室が中心になって2005年から新品種の開発に着手。輪ギク系統間の交配行い、06年に1850株の中から外側花弁が「かがり弁」になった1系統を選抜。10年と11年の2回、量研の協力でイオンビームを照射、「白色」と「赤紫色」の2品種を開発した。
 また、イオンビーム照射したものに黄色輪ギク系統との交配を行い、12年に「黄色」の「かがり弁」品種を開発。田原市や豊川市の農家で試験栽培を行い、安定した新品種となったことが確認されたため、新品種として品種登録を出願した。
 今後は田原市、豊川市などの農家で栽培。花に関する各イベントでPRするほか、来年12月頃から出荷を開始。2020年には各品種年間5万本の出荷を見込んでいる。
 開発を発表した伊藤健二東三河農業研究所長と長谷川徹主任研究員は「新品種は12月から3月にかけてきれいなかがり弁になるので、この時期の出荷に適している。日持ちも従来の輪ギクと変わらず2週間以上鑑賞できる。華やかな雰囲気でブライダルなど祝い事にも向く。将来の県産キクの主力に」と話した。
(後藤康之)

 県農業総合試験場は24日、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(量研)と共同で、イオンビームを使って花びらの先に多くの突起がある珍しい「かがり弁」の輪ギク3品種を新たに開発し、同日付で農林水産省に種苗法に基づく品種登録出願をした、と発表した。
 新しい品種は、いずれも「かがり弁」で「白」「赤紫」「黄色」の3色。花びらが華やかな雰囲気を醸し出すことから、ブライダルなど祝い事への利用が見込まれるという。
 県は、1962年から輪ギクの生産日本一で、田原市をはじめ、稲沢市、西尾市などで1058㌶作付、年間3億7240万本(全国シェア46%)を誇っている。
しかし、葬儀用、仏花用が主な用途で、近年は葬儀形態の変化で需要は減少傾向にある。
 このため、同試験場の東三河農業研究所花き研究室が中心になって2005年から新品種の開発に着手。輪ギク系統間の交配行い、06年に1850株の中から外側花弁が「かがり弁」になった1系統を選抜。10年と11年の2回、量研の協力でイオンビームを照射、「白色」と「赤紫色」の2品種を開発した。
 また、イオンビーム照射したものに黄色輪ギク系統との交配を行い、12年に「黄色」の「かがり弁」品種を開発。田原市や豊川市の農家で試験栽培を行い、安定した新品種となったことが確認されたため、新品種として品種登録を出願した。
 今後は田原市、豊川市などの農家で栽培。花に関する各イベントでPRするほか、来年12月頃から出荷を開始。2020年には各品種年間5万本の出荷を見込んでいる。
 開発を発表した伊藤健二東三河農業研究所長と長谷川徹主任研究員は「新品種は12月から3月にかけてきれいなかがり弁になるので、この時期の出荷に適している。日持ちも従来の輪ギクと変わらず2週間以上鑑賞できる。華やかな雰囲気でブライダルなど祝い事にも向く。将来の県産キクの主力に」と話した。
(後藤康之)

新品種、かがり弁の輪ギク3種類
新品種、かがり弁の輪ギク3種類

カテゴリー:社会・経済

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