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杉山特任教授を迎え記念講演

発達障害について話す杉山特任教授=ロワジールホテル豊橋で
発達障害について話す杉山特任教授=ロワジールホテル豊橋で

 豊橋みなとライオンズクラブ(伊藤浩一会長)は3日、40周年を記念して豊橋市藤沢町のロワジールホテル豊橋で講演会を開いた。会員や地域のライオンズクラブ役員、学校関係者、来場者ら約170人を前に、浜松医科大学の杉山登志郎特任教授が発達障害について話した。
 記念講演会は、同市内で障害児の支援などを行っているボランティア団体「すずめの会」の活動の意義や理念に賛同し、児童精神科医として発達障害、子どもの心の問題などに関して全国的にも第一人者である杉山特任教授を迎えた。
 演題は「凸凹と共に生きる」。杉山特任教授は「障害」という言葉が嫌いでマイナス面を強調したくないなどの理由から発達障害を「凸凹」と表現しているという。発達障害をめぐる新たなトピックや誤解と偏見、自閉症スペクトラム(ASD)の特性や注意欠如多動性障害(ADHD)への対応について話した。
 ASDに対して「日本の学校の対応は進化してきたが、いまだに教育システムには不備が残っている」と指摘。「最初に個別の対応を取り、徐々に通常クラスの時間を増やしていく方が安全だ」と述べた。
 また、ASDの認知特性に合わせた教育を行うことの重要性を説いた。今後は、愛着障害の予防と治療がテーマになってくるとも語った。
(井嶋義典)

 豊橋みなとライオンズクラブ(伊藤浩一会長)は3日、40周年を記念して豊橋市藤沢町のロワジールホテル豊橋で講演会を開いた。会員や地域のライオンズクラブ役員、学校関係者、来場者ら約170人を前に、浜松医科大学の杉山登志郎特任教授が発達障害について話した。
 記念講演会は、同市内で障害児の支援などを行っているボランティア団体「すずめの会」の活動の意義や理念に賛同し、児童精神科医として発達障害、子どもの心の問題などに関して全国的にも第一人者である杉山特任教授を迎えた。
 演題は「凸凹と共に生きる」。杉山特任教授は「障害」という言葉が嫌いでマイナス面を強調したくないなどの理由から発達障害を「凸凹」と表現しているという。発達障害をめぐる新たなトピックや誤解と偏見、自閉症スペクトラム(ASD)の特性や注意欠如多動性障害(ADHD)への対応について話した。
 ASDに対して「日本の学校の対応は進化してきたが、いまだに教育システムには不備が残っている」と指摘。「最初に個別の対応を取り、徐々に通常クラスの時間を増やしていく方が安全だ」と述べた。
 また、ASDの認知特性に合わせた教育を行うことの重要性を説いた。今後は、愛着障害の予防と治療がテーマになってくるとも語った。
(井嶋義典)

発達障害について話す杉山特任教授=ロワジールホテル豊橋で
発達障害について話す杉山特任教授=ロワジールホテル豊橋で

カテゴリー:社会・経済

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