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1歳1カ月 アジアゾウのラージャ急死

1歳の誕生日を祝福されるラージャ=市原ぞうの国で、10月27日撮影(提供)
1歳の誕生日を祝福されるラージャ=市原ぞうの国で、10月27日撮影(提供)

 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)のアジアゾウ「アーシャー」(推定40歳)が出産した「ラージャ」(雄)が14日朝、飼育先の千葉県の市原ぞうの国で急死した。1歳1カ月だった。遺体は同公園に運ばれ、解剖の結果、死因は心不全で、園内に埋葬された。同公園が15日に発表した。
 ラージャは昨年10月27日に誕生。当時、母親のアーシャーはゾウの群れ飼育をしている繁殖経験豊富な市原ぞうの国に移され、国内のアジアゾウで最高齢出産だった。
 同公園によると、ラージャは14日未明に獣舎で痛がる仕草を見せたため、獣医が観察していたが、午前7時頃、体を反転させるような状態になり倒れ、息を引き取ったという。
 遺体が運ばれた同公園は15日朝から解剖、心臓に異常が見られたという。今後、岐阜大学で詳細な検査を進め、心不全に至った原因を調べる。
 ラージャは生まれた直後、立つのが遅く、心配させていたが、夕方には歩き回るようになった。母親のアーシャーが育児に関心を示さず、人工哺育で育てられ、体重は誕生時の約5倍、約640㌔と順調に成長していた。
 同公園では、両前脚を骨折し、リハビリを続けていた「マーラ」が今年8月、5歳11カ月で死んだ。弟にあたるラージャは、マーラの隣に葬られた。16日には、ラージャの死を悼む記帳台がゾウ舎に設けられる。
 相次ぐ訃報に、同公園関係者はショックを受けている。佐原光一市長は「あんなに元気だったラージャの突然の訃報に驚いています。市原ぞうの国では、たくさんのゾウと仲良く暮らしていたラージャ、1歳で天国に旅立つことになってしまい、非常に残念です。天国はきっと、お姉さんのマーラと出会い、仲良く遊んでいると思います」とコメントを出した。
 14日、市原ぞうの国に獣医らと駆けつけた瀧川直史園長(56)は「1歳の誕生日を迎えたばかりで信じられない。3年後ぐらいには市民の皆さんに見てもらおうと考えていたが、無念。のんほいパークの土になって」と話した。
(中村晋也)

 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)のアジアゾウ「アーシャー」(推定40歳)が出産した「ラージャ」(雄)が14日朝、飼育先の千葉県の市原ぞうの国で急死した。1歳1カ月だった。遺体は同公園に運ばれ、解剖の結果、死因は心不全で、園内に埋葬された。同公園が15日に発表した。
 ラージャは昨年10月27日に誕生。当時、母親のアーシャーはゾウの群れ飼育をしている繁殖経験豊富な市原ぞうの国に移され、国内のアジアゾウで最高齢出産だった。
 同公園によると、ラージャは14日未明に獣舎で痛がる仕草を見せたため、獣医が観察していたが、午前7時頃、体を反転させるような状態になり倒れ、息を引き取ったという。
 遺体が運ばれた同公園は15日朝から解剖、心臓に異常が見られたという。今後、岐阜大学で詳細な検査を進め、心不全に至った原因を調べる。
 ラージャは生まれた直後、立つのが遅く、心配させていたが、夕方には歩き回るようになった。母親のアーシャーが育児に関心を示さず、人工哺育で育てられ、体重は誕生時の約5倍、約640㌔と順調に成長していた。
 同公園では、両前脚を骨折し、リハビリを続けていた「マーラ」が今年8月、5歳11カ月で死んだ。弟にあたるラージャは、マーラの隣に葬られた。16日には、ラージャの死を悼む記帳台がゾウ舎に設けられる。
 相次ぐ訃報に、同公園関係者はショックを受けている。佐原光一市長は「あんなに元気だったラージャの突然の訃報に驚いています。市原ぞうの国では、たくさんのゾウと仲良く暮らしていたラージャ、1歳で天国に旅立つことになってしまい、非常に残念です。天国はきっと、お姉さんのマーラと出会い、仲良く遊んでいると思います」とコメントを出した。
 14日、市原ぞうの国に獣医らと駆けつけた瀧川直史園長(56)は「1歳の誕生日を迎えたばかりで信じられない。3年後ぐらいには市民の皆さんに見てもらおうと考えていたが、無念。のんほいパークの土になって」と話した。
(中村晋也)

1歳の誕生日を祝福されるラージャ=市原ぞうの国で、10月27日撮影(提供)
1歳の誕生日を祝福されるラージャ=市原ぞうの国で、10月27日撮影(提供)

カテゴリー:社会・経済

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