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西野さんを追悼する「菜の花キャンドル」

キャンドルを囲む同級生たち=豊橋市杉山町で
キャンドルを囲む同級生たち=豊橋市杉山町で

 浜松市の浜名湖で2010(平成22)年6月に起きたボート転覆事故で亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)を追悼する「菜の花キャンドル」が23日夕、豊橋市杉山町にある自宅近くの公園であった。新成人となった同級生8人や事故現場となった三ケ日青年の家の関係者らとともに、初めて同校の校長と教頭が参列し、花菜さんをしのんだ。
 園内には、同級生らが2000個の発光ダイオード(LED)のキャンドルなどをクリスマスツリーの形に並べ、花菜さんが好きだった歌手の曲を聞きながらキャンドルを囲んだ。
 花菜さんの親友で専門学校2年の平松明華さん(20)=豊橋市=は専門学校の友人3人と共に参加し、「花菜に今の友達を紹介したかった。パン屋を開く夢に向かって1歩を踏み出した自分の姿が見せられたかな」。事故で同じボートに乗っていた専門学校2年の西﨑悠莉さん(19)=同=は「新しい先生たちも増えるが、事故のことを忘れず、防止策をしっかり考えてほしい」と再発防止も訴えた。
 進学や就職などで参列する同級生が減る中、両親には、この日来られなかった友人らの目標や夢が描かれた寄せ書きが贈られた。事故から7年半、父親の西野友章さん(58)は「同級生たちが親や子どもを守る立場になった時、事故の当事者として経験を役立ててくれたら、花菜の命も無駄ではないと思う」と話し、複雑な思いが胸を去来する。
 菜の花キャンドルは、友人らが花菜さんをしのぶ時間にしてほしいと両親が催し、豊橋市での開催は今年で5回目を迎えた。
(飯塚雪)

 浜松市の浜名湖で2010(平成22)年6月に起きたボート転覆事故で亡くなった豊橋市立章南中学1年の西野花菜さん(当時12歳)を追悼する「菜の花キャンドル」が23日夕、豊橋市杉山町にある自宅近くの公園であった。新成人となった同級生8人や事故現場となった三ケ日青年の家の関係者らとともに、初めて同校の校長と教頭が参列し、花菜さんをしのんだ。
 園内には、同級生らが2000個の発光ダイオード(LED)のキャンドルなどをクリスマスツリーの形に並べ、花菜さんが好きだった歌手の曲を聞きながらキャンドルを囲んだ。
 花菜さんの親友で専門学校2年の平松明華さん(20)=豊橋市=は専門学校の友人3人と共に参加し、「花菜に今の友達を紹介したかった。パン屋を開く夢に向かって1歩を踏み出した自分の姿が見せられたかな」。事故で同じボートに乗っていた専門学校2年の西﨑悠莉さん(19)=同=は「新しい先生たちも増えるが、事故のことを忘れず、防止策をしっかり考えてほしい」と再発防止も訴えた。
 進学や就職などで参列する同級生が減る中、両親には、この日来られなかった友人らの目標や夢が描かれた寄せ書きが贈られた。事故から7年半、父親の西野友章さん(58)は「同級生たちが親や子どもを守る立場になった時、事故の当事者として経験を役立ててくれたら、花菜の命も無駄ではないと思う」と話し、複雑な思いが胸を去来する。
 菜の花キャンドルは、友人らが花菜さんをしのぶ時間にしてほしいと両親が催し、豊橋市での開催は今年で5回目を迎えた。
(飯塚雪)

キャンドルを囲む同級生たち=豊橋市杉山町で
キャンドルを囲む同級生たち=豊橋市杉山町で

カテゴリー:社会・経済

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