社会回顧㊦

東三河で起きた災害や事件事故の数々

　東三河はバス事故などのほか、今年も豊橋市内を中心に多くの事件事故が発生し、災害にも見舞われた。間もなくゆく２０１７（平成29）年、主な事件事故などを振り返る。

【１～３月】
　１月２日　豊川稲荷の初詣客でにぎわう豊川市豊川町のビジネスホテル客室で中国人女性（18）を殺害したとして、知人で福岡県北九州市の中国人技能実習生男（20）を豊川署が逮捕▽３日　豊橋市下条東町で見つかった野鳥の死骸から鳥インフルエンザの陽性反応が出たと、県が発表▽10日　県内初の交通死亡事故が豊橋市で発生。市内の女性（64）が軽乗用車で中郷町のコンビニ駐車場塀に突っ込み死亡した▽16日　ブラジルサンパウロで切削工具メーカーのオーエスジー（豊川市）社員で現地に駐在する男性（当時42歳）が射殺される▽２月３日　豊橋市牟呂町の牟呂八幡宮から出火し、境内の倉庫が燃えた▽23日　昨年12月に同市駅前大通３の駐車場で田原市の会社員男性（60）に重傷を負わせ現金を盗んだとして、豊橋署が強盗殺人未遂の疑いで豊橋市高須町の職業不詳男（38）を逮捕▽３月９日　浜名湖ボート転覆事故で、静岡地検は静岡検察審査会の不起訴不当の議決を受け、業務上過失致死容疑で再捜査していた豊橋市立章南中学校の当時の校長男性を再び不起訴処分にした

　【４～６月】
　４月19日　学校法人高倉学園（豊橋市）が豊橋中央高校野球部のグラウンドに隣接する市営墓地の安全対策費用の負担などを市に求めた民事調停が始まる。５回行い、不成立に終わる▽26日　三河湾の幡豆海域でとれたアサリから麻痺（ひ）性貝毒が検出され、蒲郡市の西浦海岸と松島漁場の２カ所で行われていた潮干狩りの中止を蒲郡漁協西浦支所が発表▽６月12日　蒲郡市議会が本会議の傍聴に訪れた市内の小学生10人の傍聴を拒否。８月に議長が児童、乳幼児の傍聴を認める。

【７～９月】
　７月８日　豊橋市明海町の「花王クエーカー豊橋工場」のタンク１基から出火、けが人はいなかった▽19日　新城市の女性を暴行し、傷害致死や窃盗などの罪に問われた男（４０）に名古屋地裁岡崎支部が懲役11年の判決▽８月７日　台風５号の影響で豊橋市北西部を竜巻が襲った。被害は同市高洲町から豊川市御津町御馬にかけた約４・８㌔。豊橋市内では３人が負傷したほか、住家で全壊３棟、半壊は６棟、一部損壊54棟、店舗や空き家、倉庫など非住家は23棟の計86棟に甚大な被害が出た▽８日　豊橋市つつじが丘３の自宅アパートで倒れていた長男（当時１歳）が死亡。10月、豊橋署は長女（８）と長男への保護責任者遺棄容疑で両親を書類送検、名古屋地検豊橋支部は不起訴とした

【10～12月】
　10月６日　豊川署がオレオレ詐欺の見張り役として詐欺容疑で東京都の男性（31）を誤認逮捕したと発表▽19日　オーエスジー元社員男（62）＝豊川市＝を営業秘密のデータを不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反の疑いで県警が逮捕。11月にも子会社の製品データを不正取得したとして再逮捕▽12月４日　豊橋市内で８月から連続していた不審火事件で、豊橋署は軽犯罪法（火気乱用）の疑いで市内の会社員男（42）を書類送検。