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鳥インフル防疫対策強化、消石灰を配布

消石灰を積み込む飼養農家=JA豊橋南部ライスセンターで
消石灰を積み込む飼養農家=JA豊橋南部ライスセンターで

 名古屋市の東山動物園で鳥インフルエンザに感染した疑いのあるコクチョウが見つかったことを受け、ニワトリなど家きん農家が多い豊橋、田原両市などは9日、防疫対策を強化するため、消毒用の消石灰をそれぞれ配布した。大流行した2010(平成22)年度と酷似しているとして危機感を強めていた最中での疑い事例に早急に対応、家きん農家らも警戒を一層強めている。
 豊橋市内の家きん飼養農家は、採卵鶏14戸、養鶏9戸、養鶉7戸、アイガモ1戸の31戸。
 市と県養鶏協会が、市内の3カ所で農家31戸に消石灰770袋(1袋20㌔)を配り、それぞれの配布場所で車両の消毒も実施した。
 寺沢町のJA豊橋南部ライスセンターでは午前10時から配布が始まり、農家の車両が次々と訪れた。24万羽のニワトリ(採卵)を飼養している冨田養鶏場の配送部長は、感染疑い事例が出たことに「あすはわが身。早急にまき、今まで通り厳重な体制をとりたい」と話した。
 同市では、09年にウズラ、11年に採卵鶏で鳥インフルエンザが発生し、家きんの大量処分を経験。青森、新潟両県で高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、先月30日には、関係者間の情報共有強化などを目的に「鳥インフルエンザ対策連絡会議」が開かれ、関係者が警戒を強めていた。市の担当課長も「農家の対応レベルは上がっていると思う」と話した。
 一方、田原市も市内の養鶏・養鶉農家を対象に消毒用の消石灰を配った。
 市は、家畜伝染病予防支援事業として市費を充てて、25戸の310袋(1袋20㌔)を地元農協に要請して確保。
 地元農協の各施設を受け取り場所とし、農家らが続々と消石灰を引き取りに集まると、市職員が農家の軽トラックの足回りなど車両を消毒した。消石灰は、飼養規模に応じて荷台に積み込まれていった。
 童浦地区の鶏卵農家の男性(58)は「国としても対策を強化してほしい。やれる範囲で措置は取っているが、緊張感を持って防がなければ」と不安そうに話した。
 豊川市内では、市や農協などでつくる組織などが来週初め、市内の飼養農家に消石灰を配布する。
(中村晋也、千葉敬也)

 名古屋市の東山動物園で鳥インフルエンザに感染した疑いのあるコクチョウが見つかったことを受け、ニワトリなど家きん農家が多い豊橋、田原両市などは9日、防疫対策を強化するため、消毒用の消石灰をそれぞれ配布した。大流行した2010(平成22)年度と酷似しているとして危機感を強めていた最中での疑い事例に早急に対応、家きん農家らも警戒を一層強めている。
 豊橋市内の家きん飼養農家は、採卵鶏14戸、養鶏9戸、養鶉7戸、アイガモ1戸の31戸。
 市と県養鶏協会が、市内の3カ所で農家31戸に消石灰770袋(1袋20㌔)を配り、それぞれの配布場所で車両の消毒も実施した。
 寺沢町のJA豊橋南部ライスセンターでは午前10時から配布が始まり、農家の車両が次々と訪れた。24万羽のニワトリ(採卵)を飼養している冨田養鶏場の配送部長は、感染疑い事例が出たことに「あすはわが身。早急にまき、今まで通り厳重な体制をとりたい」と話した。
 同市では、09年にウズラ、11年に採卵鶏で鳥インフルエンザが発生し、家きんの大量処分を経験。青森、新潟両県で高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、先月30日には、関係者間の情報共有強化などを目的に「鳥インフルエンザ対策連絡会議」が開かれ、関係者が警戒を強めていた。市の担当課長も「農家の対応レベルは上がっていると思う」と話した。
 一方、田原市も市内の養鶏・養鶉農家を対象に消毒用の消石灰を配った。
 市は、家畜伝染病予防支援事業として市費を充てて、25戸の310袋(1袋20㌔)を地元農協に要請して確保。
 地元農協の各施設を受け取り場所とし、農家らが続々と消石灰を引き取りに集まると、市職員が農家の軽トラックの足回りなど車両を消毒した。消石灰は、飼養規模に応じて荷台に積み込まれていった。
 童浦地区の鶏卵農家の男性(58)は「国としても対策を強化してほしい。やれる範囲で措置は取っているが、緊張感を持って防がなければ」と不安そうに話した。
 豊川市内では、市や農協などでつくる組織などが来週初め、市内の飼養農家に消石灰を配布する。
(中村晋也、千葉敬也)

消石灰を積み込む飼養農家=JA豊橋南部ライスセンターで
消石灰を積み込む飼養農家=JA豊橋南部ライスセンターで

カテゴリー:社会・経済

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