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豊川の杉下さん「本宮山あれこれ探訪」出版

本宮山を背に、研究の成果をまとめた「本宮山あれこれ探訪」をPRする杉下さん
本宮山を背に、研究の成果をまとめた「本宮山あれこれ探訪」をPRする杉下さん

 豊川市瀬木町在住の杉下五十男(いそお)さん(71)が、豊川市や新城市にまたがる本宮山(標高789㍍)の地名や歴史に関する考察をまとめた「本宮山あれこれ探索」(一粒書房、税抜き1000円)を出版した。10年近くの地道な登山研究の集大成で、研究の輪の広がりを期待する。
 県農協中央会の職員だった杉下さんは20代から登山を趣味とし、現在も「東三河山ぽ会」の一員。退職後、本宮山で登山中に出会った地元住民から山中にある地名や言い伝えを聞き、関心を抱くようになった。
 「意味ありげな地名が多く、どんどんのめり込んだ」と歴史書やインターネット、ふもとにある上長山町の住民への聞き取りで情報を収集。地図、コンパス、高度計の3点セットと長年の登山技術で足しげく通い、登山道から外れたけもの道や森林に入り、写真を撮り続けた。
 標高470㍍付近では、山中に奥宮がある砥鹿神社の書物に記された「えびす岩」とみられる巨大な岩を発見。旧松源院の跡地と思われる場所では石に囲まれた五輪塔の残骸も発見した。「偶然出会った方の情報で3年越しに謎が明らかになったこともあり、感動した」と振り返る。
 本書には、地元で最も詳しいとされた故・戸川利幸さんの協力で山中の地名を記した地図を掲載。沢登りを楽しむ人に便利な遡行(そこう)図も収録した。表紙カバーの絵は、山ぽ会の仲間の林典子さんが描いた。
 公共施設にも寄贈しており、杉下さんは「本宮山を知る80代以上の方が少なくなっていく。この本を読んで興味を抱き、私のように研究する人が増えればうれしい。この本はまだ完成形ではないんです」と後継者の出現を期待する。
 本書の購入は半田市の一粒書房(0569・21・2130)か杉下さん宅(豊川市瀬木町替田7の73)へ。
(由本裕貴)

 豊川市瀬木町在住の杉下五十男(いそお)さん(71)が、豊川市や新城市にまたがる本宮山(標高789㍍)の地名や歴史に関する考察をまとめた「本宮山あれこれ探索」(一粒書房、税抜き1000円)を出版した。10年近くの地道な登山研究の集大成で、研究の輪の広がりを期待する。
 県農協中央会の職員だった杉下さんは20代から登山を趣味とし、現在も「東三河山ぽ会」の一員。退職後、本宮山で登山中に出会った地元住民から山中にある地名や言い伝えを聞き、関心を抱くようになった。
 「意味ありげな地名が多く、どんどんのめり込んだ」と歴史書やインターネット、ふもとにある上長山町の住民への聞き取りで情報を収集。地図、コンパス、高度計の3点セットと長年の登山技術で足しげく通い、登山道から外れたけもの道や森林に入り、写真を撮り続けた。
 標高470㍍付近では、山中に奥宮がある砥鹿神社の書物に記された「えびす岩」とみられる巨大な岩を発見。旧松源院の跡地と思われる場所では石に囲まれた五輪塔の残骸も発見した。「偶然出会った方の情報で3年越しに謎が明らかになったこともあり、感動した」と振り返る。
 本書には、地元で最も詳しいとされた故・戸川利幸さんの協力で山中の地名を記した地図を掲載。沢登りを楽しむ人に便利な遡行(そこう)図も収録した。表紙カバーの絵は、山ぽ会の仲間の林典子さんが描いた。
 公共施設にも寄贈しており、杉下さんは「本宮山を知る80代以上の方が少なくなっていく。この本を読んで興味を抱き、私のように研究する人が増えればうれしい。この本はまだ完成形ではないんです」と後継者の出現を期待する。
 本書の購入は半田市の一粒書房(0569・21・2130)か杉下さん宅(豊川市瀬木町替田7の73)へ。
(由本裕貴)

本宮山を背に、研究の成果をまとめた「本宮山あれこれ探訪」をPRする杉下さん
本宮山を背に、研究の成果をまとめた「本宮山あれこれ探訪」をPRする杉下さん

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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