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豊橋発のロックバンド「鏡トナリ」再出発

サポートメンバーとともに再出発を果たした鏡トナリ=クラブノットで
サポートメンバーとともに再出発を果たした鏡トナリ=クラブノットで
ボーカル橋本さん㊧とドラム庄田さん
ボーカル橋本さん㊧とドラム庄田さん

 東三河の音楽シーンをけん引する豊橋発のロックバンド「鏡トナリ」が、メンバー脱退や大手レコード会社の育成契約打ち切りを経て再スタートを切った。21日、豊橋市駅前大通1のライブハウス「club KNOT(クラブノット)」で行うライブで、2人になって初となるデモシングル「ORANGE DAYS(オレンジデイズ)」を会場限定で販売する。鏡トナリ“らしさ”にとらわれ、焦りと不安に苛(さいな)まれ続けた数カ月。歌うのは、飾らない今の自分たちについてだ。
 昨年11月、ボーカル橋本一平さん(27)=豊橋市出身=と、ドラム庄田拓真さん(25)=新城市出身=の2人になった鏡トナリは、サポートメンバーの力を借りてようやくステージに立てた。心に響く歌声とタフなドラムビートはそのままに、以前より疾走感のある曲が会場を沸かせる。
 鏡トナリは2011(平成23)年10月、音楽仲間ら5人で結成。当初から勢いがあり、デビュー前にも関わらず、レコード会社のアニバーサリー公演でオープニングアクトに大抜擢され、14年には、米国で1カ月にわたるレコーディングも経験した。
 だが、一昨年末と昨年8月にメンバー3人が相次いで脱退。楽曲制作に大きく関わっていたリーダーが抜け、バンド存続の危機に陥った。それでも「自分1人でも続けるつもりだった」と橋本さん。ついていくことを決めた庄田さんも「バンドが好きだったし、何か形に残さないと終われないと思った」。
 今は橋本さんが作詞作曲を手掛ける。はやりの音を追い、希望や夢など「光」を歌うことが多かった以前に比べ、ネガティブな曲も歌う。「前の方が良かったと言われるのが不安だったが、2人になった鏡トナリについてきてくれるファンにうそはつきたくない」と素直な思いを音に乗せる。
 デモシングル2曲目「ELEVEN 8」は、活動を休止した3カ月間の不安や焦り、「今までの鏡トナリ」に縛られてもがく中で前を向く姿を描いた。
 ライブを重ねるたび、ファンの歓声が2人の不安を打ち消した。「鏡トナリは1回終わったと思われた。まだやれるところを見せたい」と橋本さん。庄田さんも「やっぱりついてきてよかったと思われるバンドになりたい」と話す。
 4月には名古屋、5月には東京でもライブも控える。同じ時期ライブハウスをツアーで回ったバンドは、次々に売れていった。2人は、バンドの憧れの地「武道館までは」と心に誓う。
 21日のライブは午後6時半開演。前売り券は2000円(当日2500円)。チケットぴあなどで発売している。
(飯塚雪)

 東三河の音楽シーンをけん引する豊橋発のロックバンド「鏡トナリ」が、メンバー脱退や大手レコード会社の育成契約打ち切りを経て再スタートを切った。21日、豊橋市駅前大通1のライブハウス「club KNOT(クラブノット)」で行うライブで、2人になって初となるデモシングル「ORANGE DAYS(オレンジデイズ)」を会場限定で販売する。鏡トナリ“らしさ”にとらわれ、焦りと不安に苛(さいな)まれ続けた数カ月。歌うのは、飾らない今の自分たちについてだ。
 昨年11月、ボーカル橋本一平さん(27)=豊橋市出身=と、ドラム庄田拓真さん(25)=新城市出身=の2人になった鏡トナリは、サポートメンバーの力を借りてようやくステージに立てた。心に響く歌声とタフなドラムビートはそのままに、以前より疾走感のある曲が会場を沸かせる。
 鏡トナリは2011(平成23)年10月、音楽仲間ら5人で結成。当初から勢いがあり、デビュー前にも関わらず、レコード会社のアニバーサリー公演でオープニングアクトに大抜擢され、14年には、米国で1カ月にわたるレコーディングも経験した。
 だが、一昨年末と昨年8月にメンバー3人が相次いで脱退。楽曲制作に大きく関わっていたリーダーが抜け、バンド存続の危機に陥った。それでも「自分1人でも続けるつもりだった」と橋本さん。ついていくことを決めた庄田さんも「バンドが好きだったし、何か形に残さないと終われないと思った」。
 今は橋本さんが作詞作曲を手掛ける。はやりの音を追い、希望や夢など「光」を歌うことが多かった以前に比べ、ネガティブな曲も歌う。「前の方が良かったと言われるのが不安だったが、2人になった鏡トナリについてきてくれるファンにうそはつきたくない」と素直な思いを音に乗せる。
 デモシングル2曲目「ELEVEN 8」は、活動を休止した3カ月間の不安や焦り、「今までの鏡トナリ」に縛られてもがく中で前を向く姿を描いた。
 ライブを重ねるたび、ファンの歓声が2人の不安を打ち消した。「鏡トナリは1回終わったと思われた。まだやれるところを見せたい」と橋本さん。庄田さんも「やっぱりついてきてよかったと思われるバンドになりたい」と話す。
 4月には名古屋、5月には東京でもライブも控える。同じ時期ライブハウスをツアーで回ったバンドは、次々に売れていった。2人は、バンドの憧れの地「武道館までは」と心に誓う。
 21日のライブは午後6時半開演。前売り券は2000円(当日2500円)。チケットぴあなどで発売している。
(飯塚雪)

サポートメンバーとともに再出発を果たした鏡トナリ=クラブノットで
サポートメンバーとともに再出発を果たした鏡トナリ=クラブノットで
ボーカル橋本さん㊧とドラム庄田さん
ボーカル橋本さん㊧とドラム庄田さん

カテゴリー:芸能・文化

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