浜松三ヶ日・豊橋道路 起終点は三ヶ日JCTと三河港

　国土交通省や関係自治体でつくる「浜松三ヶ日・豊橋道路連絡調整会議」は25日、取りまとめた同道路に求められる機能を発表した。この中でおおむねの起終点を示し、浜松市の東名高速道路三ヶ日ジャンクション（ＪＣＴ）と三河港を起終点とし、愛知、静岡両県境にある弓張山地の東側を経過地に設定した（地図参照）。
　同会議は国交省のほか、静岡、愛知両県、浜松、湖西、豊橋、田原４市で構成し、昨年度から道路の具体化に向けて検討を進めている。
　三遠地域は、自動車関連企業など製造業や農業の集積地。三河港は輸入自動車が台数、金額とも日本一で広域的な物流拠点となっている。
　こうした現状を踏まえ、求められる機能、サービス水準に関しては、三河港や県境周辺の産業集積地から高速道路までの効率的な物流に寄与するネットワークの確保をはじめ、防災に寄与するネットワークの信頼性の向上とした。渥美半島方面へのアクセス性強化など観光振興も、同道路に求められるとした。
（中村晋也）