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ヤシの実流しに向け目印のプレート付け

プレートを取り付けたヤシの実を手にする川島さんら家族=日出園地で
プレートを取り付けたヤシの実を手にする川島さんら家族=日出園地で

 田原市の伊良湖岬・恋路ヶ浜が舞台となった詩人・島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」の再現を目指すヤシの実流しで、渥美半島観光ビューローは20日、今年流すヤシの実に目印となる金属製プレートの取り付け作業を太平洋を望む同市の日出園地で実施した。
 「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」。詩の一節「遠き島」に見立てた沖縄県石垣島の沖合から約1600㌔離れた恋路ヶ浜に流れ着くことを願い、毎年、「愛のココナッツ・メッセージ」と銘打ってヤシの実を流している。
 31回目を迎える今年は109個を予定し、6月17日、船で沖合に出て黒潮に流す。
 椰子の実記念碑などが建つ日出園地での作業には、ヤシの実を購入した会員らも参加し、会員番号や連絡先などが記された円形のプレートをネジと接着剤で取り付けていった。
 田原市八王子町出身で東京都内在住の川島実沙さん(31)は、長女・愛菜ちゃん(2)と昨年生まれた次女・陽菜ちゃんを連れて参加。陽菜ちゃんの名前で会員となり「恋路ヶ浜に届いてくれるといいですが、どこかに流れ着けばうれしい」と願いを込めて話した。
 2年前、愛菜ちゃんの名前で初めて会員になった川島さん。「東京出身の夫もこのイベントにロマンを感じ、伊良湖岬の風景も気に入ってくれています。長女のヤシの実は横須賀市内の海岸に着いたんです。一生の記念です」と笑顔を見せた。
 流したヤシの実は国内で拾われると、会員と拾った人が抽選で伊良湖岬に招待される。
 ヤシの実流しは1988(昭和63)年から続けられ、これまで田原市内には計4個が流れ着いたが、恋路ヶ浜は到着していない。昨年は30回を記念し、例年より多い170個を投流、15個が長崎県や鹿児島県などに着いた。
(中村晋也)

 田原市の伊良湖岬・恋路ヶ浜が舞台となった詩人・島崎藤村の叙情詩「椰子(やし)の実」の再現を目指すヤシの実流しで、渥美半島観光ビューローは20日、今年流すヤシの実に目印となる金属製プレートの取り付け作業を太平洋を望む同市の日出園地で実施した。
 「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ」。詩の一節「遠き島」に見立てた沖縄県石垣島の沖合から約1600㌔離れた恋路ヶ浜に流れ着くことを願い、毎年、「愛のココナッツ・メッセージ」と銘打ってヤシの実を流している。
 31回目を迎える今年は109個を予定し、6月17日、船で沖合に出て黒潮に流す。
 椰子の実記念碑などが建つ日出園地での作業には、ヤシの実を購入した会員らも参加し、会員番号や連絡先などが記された円形のプレートをネジと接着剤で取り付けていった。
 田原市八王子町出身で東京都内在住の川島実沙さん(31)は、長女・愛菜ちゃん(2)と昨年生まれた次女・陽菜ちゃんを連れて参加。陽菜ちゃんの名前で会員となり「恋路ヶ浜に届いてくれるといいですが、どこかに流れ着けばうれしい」と願いを込めて話した。
 2年前、愛菜ちゃんの名前で初めて会員になった川島さん。「東京出身の夫もこのイベントにロマンを感じ、伊良湖岬の風景も気に入ってくれています。長女のヤシの実は横須賀市内の海岸に着いたんです。一生の記念です」と笑顔を見せた。
 流したヤシの実は国内で拾われると、会員と拾った人が抽選で伊良湖岬に招待される。
 ヤシの実流しは1988(昭和63)年から続けられ、これまで田原市内には計4個が流れ着いたが、恋路ヶ浜は到着していない。昨年は30回を記念し、例年より多い170個を投流、15個が長崎県や鹿児島県などに着いた。
(中村晋也)

プレートを取り付けたヤシの実を手にする川島さんら家族=日出園地で
プレートを取り付けたヤシの実を手にする川島さんら家族=日出園地で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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