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豊川代田中で防災講演会

自ら考え行動する大切さを生徒に訴える近藤氏=代田中学校で
自ら考え行動する大切さを生徒に訴える近藤氏=代田中学校で

 豊川市立代田中学校(福田隆信校長)で28日、全校生徒や地元住民らを対象とした防災講演会が開かれた。JICA防災教育担当専門家の近藤ひろ子氏が「一人一人が防災実践者~中学生だからこそできること~」のテーマで講演した。
 かつて知多地区の学校で教員を務め、2011(平成23)年の東日本大震災後は大学、行政で防災に携わってきた近藤氏。18日の大阪北部地震などの直下型や、近い将来の発生が予想される南海トラフ地震などの海溝型の仕組みを説明し、代田中校区内では1328棟の家屋倒壊、死者77人が想定されていることなどを紹介した。
 そして、自身が子どものころに経験した伊勢湾台風で、近所の男性が迫りくる水害を知らせてくれたことを明かし「いざという時は自分だけでなく他人の命も大切。支え合い、自ら行動することが大切」と訴え、避難時の原則として「想定にとらわれない」「ベストを尽くす」「『率先避難者』になる」を挙げた。
 そして、被災地で足湯や肩もみで住民を癒やした中学生や、県内でも消防署で防災体験を企画し、募金で防災用品を寄付した常滑中、保育園や地域と連携した避難所運営訓練を行った弥富市の十四山中など他校の事例も挙げて「命・支え合いのため、今できることを考えてやってほしい。助けられる人から『助ける人』に、してもらう人から『する人』に、ついて行く人から『自ら動く人』になってほしい」と、期待の言葉を投げかけた。
(由本裕貴)

 豊川市立代田中学校(福田隆信校長)で28日、全校生徒や地元住民らを対象とした防災講演会が開かれた。JICA防災教育担当専門家の近藤ひろ子氏が「一人一人が防災実践者~中学生だからこそできること~」のテーマで講演した。
 かつて知多地区の学校で教員を務め、2011(平成23)年の東日本大震災後は大学、行政で防災に携わってきた近藤氏。18日の大阪北部地震などの直下型や、近い将来の発生が予想される南海トラフ地震などの海溝型の仕組みを説明し、代田中校区内では1328棟の家屋倒壊、死者77人が想定されていることなどを紹介した。
 そして、自身が子どものころに経験した伊勢湾台風で、近所の男性が迫りくる水害を知らせてくれたことを明かし「いざという時は自分だけでなく他人の命も大切。支え合い、自ら行動することが大切」と訴え、避難時の原則として「想定にとらわれない」「ベストを尽くす」「『率先避難者』になる」を挙げた。
 そして、被災地で足湯や肩もみで住民を癒やした中学生や、県内でも消防署で防災体験を企画し、募金で防災用品を寄付した常滑中、保育園や地域と連携した避難所運営訓練を行った弥富市の十四山中など他校の事例も挙げて「命・支え合いのため、今できることを考えてやってほしい。助けられる人から『助ける人』に、してもらう人から『する人』に、ついて行く人から『自ら動く人』になってほしい」と、期待の言葉を投げかけた。
(由本裕貴)

自ら考え行動する大切さを生徒に訴える近藤氏=代田中学校で
自ら考え行動する大切さを生徒に訴える近藤氏=代田中学校で

カテゴリー:社会・経済

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