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田邉氏の再審開始を求める宣伝活動

通行人から署名の協力を得る会員ら=豊橋駅東口で
通行人から署名の協力を得る会員ら=豊橋駅東口で

 2002(平成14)年の豊川幼児殺害事件で、有罪となった田邉雅樹受刑者の無罪を訴える「えん罪豊川幼児殺人事件・田邉さんを守る会」(福住幹夫会長)は30日、日本国民救援会東三河支部(小林修支部長)、同豊川支部(渡辺達郎支部長)と合同で、豊橋駅東口で田邉氏の再審開始を求める宣伝活動を行った。
 3月まで奇数月に行っていたが、4月19日に裁判所の要請に応じて田邉氏が冤罪を主張する意見書を提出。近く再審開始の決定を含む判断が下ると見越し、4月から毎年月末に実施している。
 この日は会員ら16人が参加し、拡声器で事件の概要を説明しながら、通行人に署名協力を呼び掛けた。約1時間で66人分の署名を得て、事件概要を記した新しいチラシとティッシュ300セットも配った。
 会員らはおそろいの青いビブスを着用し、女性もマイク説明を担当するなど工夫して、前回5月は過去最多159人分の署名を集めた。これで署名の総計は1万1820通となり、今月5日に追加の1535通分を、逆転有罪判決を下した名古屋高裁に提出する。
 守る会などは8月3日朝、事件現場から近い豊川市の名鉄国府駅で初めて宣伝行動を行う予定で、渡辺支部長は「特に中高生が興味を示してくれていて、市民の反応が変わってきている。一日も早い再審開始を願い、一人でも多くの人に事件のことを知らせたい」と意気込んだ。
(由本裕貴)

 【豊川幼児殺害事件】2002年7月28日未明、豊川市白鳥町のゲームセンター駐車場の車にいた当時1歳10カ月の男児がいなくなり、早朝に約4㌔離れた御津町の海岸で水死体で発見。県警は翌年、事件当日駐車場にいた田邉氏が「幼児の泣き声で眠れずイライラしてやった」と自供したとして逮捕。裁判では無実を主張した田邉氏は06年の1審では無罪となったが、翌年高裁の2審で懲役17年の有罪判決を受け、最高裁も上告を棄却し有罪が確定。しかし田邉氏を犯人とする物的証拠や目撃談はなく、検察が主張する自供内容に複数の矛盾が浮上している。

 2002(平成14)年の豊川幼児殺害事件で、有罪となった田邉雅樹受刑者の無罪を訴える「えん罪豊川幼児殺人事件・田邉さんを守る会」(福住幹夫会長)は30日、日本国民救援会東三河支部(小林修支部長)、同豊川支部(渡辺達郎支部長)と合同で、豊橋駅東口で田邉氏の再審開始を求める宣伝活動を行った。
 3月まで奇数月に行っていたが、4月19日に裁判所の要請に応じて田邉氏が冤罪を主張する意見書を提出。近く再審開始の決定を含む判断が下ると見越し、4月から毎年月末に実施している。
 この日は会員ら16人が参加し、拡声器で事件の概要を説明しながら、通行人に署名協力を呼び掛けた。約1時間で66人分の署名を得て、事件概要を記した新しいチラシとティッシュ300セットも配った。
 会員らはおそろいの青いビブスを着用し、女性もマイク説明を担当するなど工夫して、前回5月は過去最多159人分の署名を集めた。これで署名の総計は1万1820通となり、今月5日に追加の1535通分を、逆転有罪判決を下した名古屋高裁に提出する。
 守る会などは8月3日朝、事件現場から近い豊川市の名鉄国府駅で初めて宣伝行動を行う予定で、渡辺支部長は「特に中高生が興味を示してくれていて、市民の反応が変わってきている。一日も早い再審開始を願い、一人でも多くの人に事件のことを知らせたい」と意気込んだ。
(由本裕貴)

 【豊川幼児殺害事件】2002年7月28日未明、豊川市白鳥町のゲームセンター駐車場の車にいた当時1歳10カ月の男児がいなくなり、早朝に約4㌔離れた御津町の海岸で水死体で発見。県警は翌年、事件当日駐車場にいた田邉氏が「幼児の泣き声で眠れずイライラしてやった」と自供したとして逮捕。裁判では無実を主張した田邉氏は06年の1審では無罪となったが、翌年高裁の2審で懲役17年の有罪判決を受け、最高裁も上告を棄却し有罪が確定。しかし田邉氏を犯人とする物的証拠や目撃談はなく、検察が主張する自供内容に複数の矛盾が浮上している。

通行人から署名の協力を得る会員ら=豊橋駅東口で
通行人から署名の協力を得る会員ら=豊橋駅東口で

カテゴリー:社会・経済

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