目標は「マスターズ甲子園」

成章と国府の野球部ＯＢが交流試合

　県立成章（田原市）、国府（豊川市）両高校の野球部ＯＢらが、田原市の滝頭球場で試合を行った。高校時代に憧れた甲子園が舞台となる大会「マスターズ甲子園」を縁に初めて実現。かつての球児たちが、久しぶりに硬式球を握り、投げては打ち、高校球児に戻った。
　成章のＯＢ会は今年、マスターズ甲子園への参画を決めて加盟、３月に初開催となった県予選に出場したが、惜しくも敗けた。その後も練習を積むが、「自分たちだけで練習していては」とＯＢの中でつながりがあり、マスターズ参戦の動きがある国府のＯＢ会に招待試合の話を持ち込んだ。
　ともに春や夏の甲子園に出場経験があり、古豪の伝統を築いてきたＯＢたち。今月12日の試合には成章30人、国府20人が集まった。夏の甲子園を目指す地方大会をほうふつさせる炎天下で対戦し、10－４で成章に軍配が上がった。
　この日25～60歳ぐらいの幅広い年齢層でチームを編成した成章。１塁手で出場した公務員・坂口知秀さん（44）は「対外試合に硬式のボールとバット。高校時代の感覚を思い出し、楽しかったです」と満足そうだった。
　マスターズ甲子園は、高校野球ＯＢＯＧが性別や世代、甲子園出場経験の有無、元プロ・アマチュアに関係なく、出身校で同窓会チームを結成、夢の舞台・甲子園球場を目指す。今年は11月に開催される。
（中村晋也）