新城の大久保さん 国体弓道出場を報告

　第73回国民体育大会弓道競技成年女子（福井県敦賀市、９月30日－10月３日）に愛知県チームの一員として出場する大久保あをいさん（44）＝新城市市場台＝が13日、同市役所を訪れて穂積亮次市長に意気込みを語った。大久保さんは「弓道を教えてくれた亡き父に出場を報告しました。前向きな気持ちをもって試合に臨みたい」と述べた。
　大久保さんは静岡県龍山村（現浜松市天竜区）出身。弓道は中学３年生の時に始めた。経験者で指導してくれた父が３カ月ほどで亡くなった。「父は生前、親子で国体出場と言っていました。高校に進学して弓道部に入って活動したが全国大会には出られませんでした」と振り返る。
　高校卒業後に就職して新城市内に。弓道は育児をしている際、小学生の長女に弓道の楽しさを教えようと昨年１月に復活させた。
　自身の国体出場は初めて。今年４月の県代表選考会と８月上旬までの強化合宿で一宮市の会社員・中島百恵さん、豊橋市の愛知大学３年・堀内弥花さんと共にメンバーに選ばれ、先月18、19の両日に行われた東海大会で４チーム中２位に入り、出場権を手にした。
　市役所を訪れた大久保さんは「25年のブランクがありましたが多くの人たちの支えもあり、出場という夢がかないました」と報告。穂積市長は「良い結果が出せるよう練習に励んでください」と激励した。
（安藤聡）