東三河各地で成人式

　成人の日（９日）を前に８日、東三河各地で成人式や祝賀会が開かれた。晴れ着や真新しいスーツ姿の新成人が集った会場は華やかな雰囲気。自治体のトップや地域の代表者らがはなむけの言葉を贈り、これからの地域、日本を支える若者たちの行動、活躍に期待を寄せた。
　豊橋市では、箱根駅伝３連覇を果たした青山学院大学の６区走者・小野田勇次さん（20）が高師台中学校であった成人式に出席。地元のヒーローとして迎えられ、花束が贈られた。
　小野田さんは天伯小学校から同中学、駅伝の強豪豊川高校を卒業し、青学へ進学。２年連続で６区を走り、区間２位の快走でチームの３連覇に貢献した。
　式には、小学校の同級生約50人が出席。小野田さんは７日、東京・渋谷であった優勝報告パレードを終えた足で帰省した。濃紺のスーツに身を包み、旧友らと談笑したり、写真撮影に応えたりと、箱根以来、久しぶりの休暇を楽しんでいた。
　中学時代に陸上を始め、目標だった「箱根駅伝出場」をかなえた小野田さん。会場には中学時代の陸上部顧問・石場治教諭（49）も駆けつけ、二十歳の門出を祝った。
　式後、小野田さんは朗らかな笑顔を浮かべ「もう少し、しっかりした人間になりたい」と語り、今後の目標について「次回も６区を走り、最低でも区間新を出せるよう頑張りたい」と前を見据えた。
　市内では４０５８人（男１９５８人、女２１００人）が新成人となり、各小学校区で成人式が開かれた。
（飯塚雪）

　豊川市では市総合体育館で式典が開かれ、新成人１６０３人が参列。諏訪保育園の園児から花束を贈られた玉山魁音（かいと）さん（20）と中村舞衣さん（20）が「支えてくれた方への感謝の気持ちを忘れず、無限の可能性を信じ、明るく平和な社会に貢献していきたい」などと誓いの言葉を述べた。市青年団協議会による２万円分の旅行券が当たる抽選会も行われた。今年の市内の新成人は１９１２人（男９９２人、女９２０人）。
（由本裕貴）