県境を越えて豊橋署など広域訓練

　重大事件の発生に備え広域的な連携を深めようと、豊橋署は29日、隣接する静岡県警湖西、細江両署などと協力して、県境を越えて強盗犯を追跡、逮捕する訓練を行った。３署と両県警通信指令課、機動捜査隊などから計約１００人が参加。犯人の早期検挙へ向け、対応を確認した。
　午後１時ごろ、湖西市内の郵便局で男２人組が現金３００万円を奪い、逃走したとの想定で実施した。静岡県警のヘリコプターが出動し、一般道を豊橋方面へと向かう車を捜査車両と追跡。両県警の無線をリンクさせて情報を共有しながら、約70分後、豊橋市石巻町の石巻運動公園で警察官らが犯人役を確保した。
　細江署地域課は「浜松と豊橋は人の往来が多いところ。今後も浜松三ケ日・豊橋道路の建設が予定され、広域犯罪の発生が懸念されるので、連携の精度を上げていきたい」、豊橋署地域課は「現場同士、顔の見える関係をつくり、有事に備えたい」と話した。
（飯塚雪）