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三河港「テロ対策実動訓練」

不審物をX線検査装置に入れる税関職員たち=豊橋港湾合同庁舎で
不審物をX線検査装置に入れる税関職員たち=豊橋港湾合同庁舎で

 豊橋税関支署(佐藤正行署長)は、豊橋警察署、三河海上保安署、名古屋出入国在留管理局豊橋港出張所と4機関合同で「テロ対策実動訓練」を豊橋港湾合同庁舎で実施した。
 G20大阪サミット関係で、5月11日から新潟市で農業大臣会合が開催されるのを皮切りに、全国各地で関係閣僚会合が開催されることから、テロの標的にされるリスクが高いと判断。佐藤署長の「三河港ではテロ関連物資の密輸やテロリストらの侵入を絶対に許さない」との固い決意のもと、税関検査場における輸入貨物の検査で、爆発物らしき不審物が発見されたとの想定で実動訓練が実施された。
 まず、不審物が入っていると思われる箱の表面を布でふき、その布を待機していた車両内の「不正薬物・爆発物探知装置」に入れ、爆発物の成分が検出されると、次に待機していた車両内のX線検査装置に入れられ、「自動車部品」と申告されていた箱の中身が爆発物の形状と認められると、総合的に判断して警察に通報した。
 緊急でパトカーが到着し、あとは豊橋署の判断に委ねられ爆発物処理班が出動し、同時に近隣にも避難指示が出されるという想定だった。
 現場の職員たち12人は、警察の指示で爆風の影響を最も受けにくい別館西側に避難。同署の倉田修管理課長は「頑丈な建物を挟んで遠い位置に避難することが大切」と話した。
 訓練を終え、豊橋署警備課課長代理の水野誠一警部は、外国人を含む来庁者の避難に配慮しながらスリランカの爆発テロに触れ「爆発力は未知数。どこまで逃げれば安全というものはない。実際の場面ではなるべく遠くに、風上に逃げてほしい。また、合同庁舎は中枢の場所であるので、今後とも皆さんの危機管理能力を高めていただきたい」と話した。
(小島幸子)

 豊橋税関支署(佐藤正行署長)は、豊橋警察署、三河海上保安署、名古屋出入国在留管理局豊橋港出張所と4機関合同で「テロ対策実動訓練」を豊橋港湾合同庁舎で実施した。
 G20大阪サミット関係で、5月11日から新潟市で農業大臣会合が開催されるのを皮切りに、全国各地で関係閣僚会合が開催されることから、テロの標的にされるリスクが高いと判断。佐藤署長の「三河港ではテロ関連物資の密輸やテロリストらの侵入を絶対に許さない」との固い決意のもと、税関検査場における輸入貨物の検査で、爆発物らしき不審物が発見されたとの想定で実動訓練が実施された。
 まず、不審物が入っていると思われる箱の表面を布でふき、その布を待機していた車両内の「不正薬物・爆発物探知装置」に入れ、爆発物の成分が検出されると、次に待機していた車両内のX線検査装置に入れられ、「自動車部品」と申告されていた箱の中身が爆発物の形状と認められると、総合的に判断して警察に通報した。
 緊急でパトカーが到着し、あとは豊橋署の判断に委ねられ爆発物処理班が出動し、同時に近隣にも避難指示が出されるという想定だった。
 現場の職員たち12人は、警察の指示で爆風の影響を最も受けにくい別館西側に避難。同署の倉田修管理課長は「頑丈な建物を挟んで遠い位置に避難することが大切」と話した。
 訓練を終え、豊橋署警備課課長代理の水野誠一警部は、外国人を含む来庁者の避難に配慮しながらスリランカの爆発テロに触れ「爆発力は未知数。どこまで逃げれば安全というものはない。実際の場面ではなるべく遠くに、風上に逃げてほしい。また、合同庁舎は中枢の場所であるので、今後とも皆さんの危機管理能力を高めていただきたい」と話した。
(小島幸子)

不審物をX線検査装置に入れる税関職員たち=豊橋港湾合同庁舎で
不審物をX線検査装置に入れる税関職員たち=豊橋港湾合同庁舎で

カテゴリー:社会・経済

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