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高校野球愛知大会 新城東が初戦圧勝

カテゴリー:スポーツ / 特集

初戦を突破し、大声で校歌を斉唱する新城東ナイン=岡崎市民球場で
初戦を突破し、大声で校歌を斉唱する新城東ナイン=岡崎市民球場で
試合後、新城東にねぎらいの言葉をかける新城有教館の選手たち=同
試合後、新城東にねぎらいの言葉をかける新城有教館の選手たち=同
3回に2点適時二塁打を放つ新城東・宮﨑=同
3回に2点適時二塁打を放つ新城東・宮﨑=同

 “新東魂”は永久に不滅です!全国高校野球愛知大会は6日、1回戦が行われ、岡崎市民球場で新城東が11-1で豊田に圧勝した。2年後に完全統合される新城有教館のナインも応援に駆け付け、一緒に校歌をとどろかせた。雨天のため2会場5試合がきょう7日に順延となり、成章-栄徳、豊橋工業-誉が岡崎市民球場に変更された。(由本裕貴)

 “後輩たち”の分まで戦った。新城東は3回、好機から主将・夏目羽琉遊撃手(3年)のスクイズなどで3点を先制。5回には再びスクイズや、6番・山本耕作中堅手(3年)の右翼線二塁打で4点を奪い、突き放した。投げては、澤田至恩投手(3年)が冷静なマウンドさばきで8回を3安打1失点。投打がかみ合って快勝発進した。

新城有教館が応援、一緒に校歌

 新城東と新城が統合し、新城有教館が4月に開校したが、現2、3年生は卒業まで各校で生活し、野球部も分かれて活動する。この日は初戦で敗れた有教館の1年生らが応援に駆け付け、声援を送った。校歌が同じということで、スタンドも一緒に大きな歌声を夏空に響かせた。
 試合前、有教館ナインから寄せ書きを贈られた。9回にダメ押しの右前適時打を放つなど3安打1四球と活躍した山本も、弟である有教館の主将・山本峻作(1年)から「新城東はお兄ちゃんがプレーする一番好きなチーム。プレーできることを幸せに思い、勝ち続けてほしい」というメッセージを受け取っていた。
 「一緒に校歌を歌えてうれしい」と、弟の思いを力に変えた山本。新城東高校は再来年春で消滅し、新城東として戦うのも現2年生が最後となるが、山本は「野球部としては常に新城東が歴史の中心にあり続けたと思う。誇りを胸に、最後まで戦いたい」。新東の球児として、全力で足跡を刻む。

▽1回戦
新城東
003040004|11
000010000|1
豊田
(新)澤田、上田-白井
(豊)永田、小川、岡田、河野、大町-星野

 新城東は3回、宮﨑の二塁打などで3点先制し、5回には相手投手の制球難にもつけ込み4点を追加。9回には山本や代打・丸山の右前打などで4点を加えた。投げては澤田、上田の継投でリードを守った。

フルスイングで4番の仕事 新城東の宮﨑選手

 新城東の4番・宮﨑修平三塁手(3年)のバットが火を噴いた。3回、夏目のスクイズで先制し、なおも3回2死二、三塁から初球の速球をジャストミート。「(相手投手が)スクイズを決められて動揺する中、ストライクを取りにくると思った」と狙い通りのひと振りで点差を広げた。
 5回の満塁の好機こそ捕邪飛に倒れたが、7回に中前打で出塁し、9回には左線三塁打で3安打猛打賞。「緊張する初戦で打てて、ホッとしています」と笑顔を見せた。
 送りバントやスクイズ、盗塁など小技と足を絡めて着実に点を取るチームの中、持ち味のパワーを買われてフルスイングに徹する。学校統合のため、新城東としては来年が最後の戦いとなるが、部員数が集まらなければ今年が最後の夏となる可能性もゼロではない。宮﨑は「自分たちが最後となるかもしれないので、1試合でも多く記録を残し続けたい」と意気込む。

 “新東魂”は永久に不滅です!全国高校野球愛知大会は6日、1回戦が行われ、岡崎市民球場で新城東が11-1で豊田に圧勝した。2年後に完全統合される新城有教館のナインも応援に駆け付け、一緒に校歌をとどろかせた。雨天のため2会場5試合がきょう7日に順延となり、成章-栄徳、豊橋工業-誉が岡崎市民球場に変更された。(由本裕貴)

 “後輩たち”の分まで戦った。新城東は3回、好機から主将・夏目羽琉遊撃手(3年)のスクイズなどで3点を先制。5回には再びスクイズや、6番・山本耕作中堅手(3年)の右翼線二塁打で4点を奪い、突き放した。投げては、澤田至恩投手(3年)が冷静なマウンドさばきで8回を3安打1失点。投打がかみ合って快勝発進した。

新城有教館が応援、一緒に校歌

 新城東と新城が統合し、新城有教館が4月に開校したが、現2、3年生は卒業まで各校で生活し、野球部も分かれて活動する。この日は初戦で敗れた有教館の1年生らが応援に駆け付け、声援を送った。校歌が同じということで、スタンドも一緒に大きな歌声を夏空に響かせた。
 試合前、有教館ナインから寄せ書きを贈られた。9回にダメ押しの右前適時打を放つなど3安打1四球と活躍した山本も、弟である有教館の主将・山本峻作(1年)から「新城東はお兄ちゃんがプレーする一番好きなチーム。プレーできることを幸せに思い、勝ち続けてほしい」というメッセージを受け取っていた。
 「一緒に校歌を歌えてうれしい」と、弟の思いを力に変えた山本。新城東高校は再来年春で消滅し、新城東として戦うのも現2年生が最後となるが、山本は「野球部としては常に新城東が歴史の中心にあり続けたと思う。誇りを胸に、最後まで戦いたい」。新東の球児として、全力で足跡を刻む。

▽1回戦
新城東
003040004|11
000010000|1
豊田
(新)澤田、上田-白井
(豊)永田、小川、岡田、河野、大町-星野

 新城東は3回、宮﨑の二塁打などで3点先制し、5回には相手投手の制球難にもつけ込み4点を追加。9回には山本や代打・丸山の右前打などで4点を加えた。投げては澤田、上田の継投でリードを守った。

フルスイングで4番の仕事 新城東の宮﨑選手

 新城東の4番・宮﨑修平三塁手(3年)のバットが火を噴いた。3回、夏目のスクイズで先制し、なおも3回2死二、三塁から初球の速球をジャストミート。「(相手投手が)スクイズを決められて動揺する中、ストライクを取りにくると思った」と狙い通りのひと振りで点差を広げた。
 5回の満塁の好機こそ捕邪飛に倒れたが、7回に中前打で出塁し、9回には左線三塁打で3安打猛打賞。「緊張する初戦で打てて、ホッとしています」と笑顔を見せた。
 送りバントやスクイズ、盗塁など小技と足を絡めて着実に点を取るチームの中、持ち味のパワーを買われてフルスイングに徹する。学校統合のため、新城東としては来年が最後の戦いとなるが、部員数が集まらなければ今年が最後の夏となる可能性もゼロではない。宮﨑は「自分たちが最後となるかもしれないので、1試合でも多く記録を残し続けたい」と意気込む。

初戦を突破し、大声で校歌を斉唱する新城東ナイン=岡崎市民球場で
初戦を突破し、大声で校歌を斉唱する新城東ナイン=岡崎市民球場で
試合後、新城東にねぎらいの言葉をかける新城有教館の選手たち=同
試合後、新城東にねぎらいの言葉をかける新城有教館の選手たち=同
3回に2点適時二塁打を放つ新城東・宮﨑=同
3回に2点適時二塁打を放つ新城東・宮﨑=同

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