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「匠の技術に学ぼう」豊橋市が講座

山口さん(中央)に綿の切り方を見てもらっている参加者=東三ノ輪町集会所で
山口さん(中央)に綿の切り方を見てもらっている参加者=東三ノ輪町集会所で

 豊橋市は「夏休み、匠の技術を学ぼう第1弾」として同市三ノ輪町、山口ふとん店の寝具仕立て工・山口清子さん(67)を講師に「ふとんの秘密を知ろう」と題した座布団作りの講習会を同町の集会所で開き、小・中学生と保護者らが“現代の名工”から学んだ。
 山口さんは、2003(平成15)年に愛知県知事賞、16年に厚生労働大臣表彰を受け現代の名工となり、17年に女性初の「とよはしの匠」に認定され、昨年には黄綬褒章を受章している。
 自分だけの座布団を作ろうと、参加者は用意された綿を手で切って大きさを調節し、それを中心に向かってたたみ、最後に座布団の布に入れ完成させた。
 山口さんはサプライズで、枕カバーを夜なべして作り、参加者はそばがらか、プラスチックビーズのどちらかを詰めて枕も完成させ、うれしいプレゼントをもらった。
 市商工振興課の産業教育コーディネーターの吉田豊さん(62)は「市内にはすばらしい技術を持っている人が多くいらっしゃるので、普段何気なく使っているものが工夫して作ってあることを知ってもらい、いずれ地元で活躍する人材が多く育ってほしい」と子どもたちに期待を込めた。
 山口さんの夫・憲一郎さん(72)は同ふとん店の4代目。こだわりを持って布団作りをしており、インド綿、メキシコ綿、エステル綿の割合を敷布団と掛布団で変えているという。「座布団でも綿はいいものを使っています。ふわふわな綿の良さを感じていただければ」と笑顔を見せた。
(小島幸子)

 豊橋市は「夏休み、匠の技術を学ぼう第1弾」として同市三ノ輪町、山口ふとん店の寝具仕立て工・山口清子さん(67)を講師に「ふとんの秘密を知ろう」と題した座布団作りの講習会を同町の集会所で開き、小・中学生と保護者らが“現代の名工”から学んだ。
 山口さんは、2003(平成15)年に愛知県知事賞、16年に厚生労働大臣表彰を受け現代の名工となり、17年に女性初の「とよはしの匠」に認定され、昨年には黄綬褒章を受章している。
 自分だけの座布団を作ろうと、参加者は用意された綿を手で切って大きさを調節し、それを中心に向かってたたみ、最後に座布団の布に入れ完成させた。
 山口さんはサプライズで、枕カバーを夜なべして作り、参加者はそばがらか、プラスチックビーズのどちらかを詰めて枕も完成させ、うれしいプレゼントをもらった。
 市商工振興課の産業教育コーディネーターの吉田豊さん(62)は「市内にはすばらしい技術を持っている人が多くいらっしゃるので、普段何気なく使っているものが工夫して作ってあることを知ってもらい、いずれ地元で活躍する人材が多く育ってほしい」と子どもたちに期待を込めた。
 山口さんの夫・憲一郎さん(72)は同ふとん店の4代目。こだわりを持って布団作りをしており、インド綿、メキシコ綿、エステル綿の割合を敷布団と掛布団で変えているという。「座布団でも綿はいいものを使っています。ふわふわな綿の良さを感じていただければ」と笑顔を見せた。
(小島幸子)

山口さん(中央)に綿の切り方を見てもらっている参加者=東三ノ輪町集会所で
山口さん(中央)に綿の切り方を見てもらっている参加者=東三ノ輪町集会所で

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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