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田原市博物館で「山本二三展」開幕

初日から多くの家族連れらでにぎわう企画展「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」=田原市博物館で
初日から多くの家族連れらでにぎわう企画展「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」=田原市博物館で
背景画を描く山本氏=崋山会館で
背景画を描く山本氏=崋山会館で

 「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」など、数々の名作アニメーションで美術監督を務めた山本二三(にぞう)氏の作品を集めた企画展「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」が21日、田原市博物館で始まった。近くの崋山会館では、山本氏が背景画を描くデモンストレーションもあり、ファンの間で「二三雲」と呼ばれる雲を描く様子が披露され、来場者を繊細で美しい背景画の世界へと誘った。
 日本を代表する背景画家、美術監督として知られ、現在も精力的に活動を続ける山本氏。「未来少年コナン」(1978年)で初めて美術監督に抜擢されて以降、高畑勲監督の「火垂るの墓」(88年)や宮崎駿監督の「もののけ姫」(97年)、細田守監督による「時をかける少女」(2006年)など数々の名作に参加している。
 県内初の企画展とあり、初日から大勢の来場者でにぎわった館内。完成まで2週間かかったという「もののけ姫」の「シシ神の森」(縦約23㌢、横157㌢)など入念な取材と精密な描写によって表現された背景画や、イメージボードなど初期から最新作まで約230点が飾られている。
 デモンストレーションには、予定の2倍以上となる255人が観覧。「夕方の海辺の積乱雲」をテーマに、山本氏が持参した画材を使って、ポスターカラーで何色もの雲の色を作り、「雲の中から発光しているように」と影を重ね、湿度の高さも表現。ボリューム感のある雄大な積乱雲を完成させた。
 筆を進めながら、多く関わってきたジブリ作品の秘話を披露。「天空の城ラピュタ」では、宮崎監督から夜の積乱雲を要望され、「夜に積乱雲は沸きません、崩れますと言ったが、書かされた」と茶目っ気たっぷりな口調で当時を振り返り、「火垂るの墓」では「終わったら死んでもいいと、神様に祈りながら書いた」と、ち密な背景画を描き切る苦労も語った。
 来場した子どもたちから「どうしたら絵がうまくなりますか?」と質問されると、「スポーツと同じでたくさん絵を書いて。プリントした写真に、同じ色を塗っていくと影のつけ方の練習になる」とエールを送った。
 県立成章高校2年で写真部の岡田梨花さん(17)は「積乱雲を大胆に真ん中に配置する構図が勉強になった」、妹で福江高校1年の沙羅さん(15)は「雲を書くのに3~4色も使っていて、すごく参考になった」と話した。
 企画展は11月17日までで、時間は午前9時~午後5時。観覧料は大人700円、小・中学生以下は無料。10月11日午後1時半からは山本氏のトークショーがあり、同日、図録購入者50人を対象にサイン会も開催する。月曜休館だが、23日と10月14日、11月4日は開館し翌日の火曜が休みとなる。
(飯塚雪)

 「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」など、数々の名作アニメーションで美術監督を務めた山本二三(にぞう)氏の作品を集めた企画展「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」が21日、田原市博物館で始まった。近くの崋山会館では、山本氏が背景画を描くデモンストレーションもあり、ファンの間で「二三雲」と呼ばれる雲を描く様子が披露され、来場者を繊細で美しい背景画の世界へと誘った。
 日本を代表する背景画家、美術監督として知られ、現在も精力的に活動を続ける山本氏。「未来少年コナン」(1978年)で初めて美術監督に抜擢されて以降、高畑勲監督の「火垂るの墓」(88年)や宮崎駿監督の「もののけ姫」(97年)、細田守監督による「時をかける少女」(2006年)など数々の名作に参加している。
 県内初の企画展とあり、初日から大勢の来場者でにぎわった館内。完成まで2週間かかったという「もののけ姫」の「シシ神の森」(縦約23㌢、横157㌢)など入念な取材と精密な描写によって表現された背景画や、イメージボードなど初期から最新作まで約230点が飾られている。
 デモンストレーションには、予定の2倍以上となる255人が観覧。「夕方の海辺の積乱雲」をテーマに、山本氏が持参した画材を使って、ポスターカラーで何色もの雲の色を作り、「雲の中から発光しているように」と影を重ね、湿度の高さも表現。ボリューム感のある雄大な積乱雲を完成させた。
 筆を進めながら、多く関わってきたジブリ作品の秘話を披露。「天空の城ラピュタ」では、宮崎監督から夜の積乱雲を要望され、「夜に積乱雲は沸きません、崩れますと言ったが、書かされた」と茶目っ気たっぷりな口調で当時を振り返り、「火垂るの墓」では「終わったら死んでもいいと、神様に祈りながら書いた」と、ち密な背景画を描き切る苦労も語った。
 来場した子どもたちから「どうしたら絵がうまくなりますか?」と質問されると、「スポーツと同じでたくさん絵を書いて。プリントした写真に、同じ色を塗っていくと影のつけ方の練習になる」とエールを送った。
 県立成章高校2年で写真部の岡田梨花さん(17)は「積乱雲を大胆に真ん中に配置する構図が勉強になった」、妹で福江高校1年の沙羅さん(15)は「雲を書くのに3~4色も使っていて、すごく参考になった」と話した。
 企画展は11月17日までで、時間は午前9時~午後5時。観覧料は大人700円、小・中学生以下は無料。10月11日午後1時半からは山本氏のトークショーがあり、同日、図録購入者50人を対象にサイン会も開催する。月曜休館だが、23日と10月14日、11月4日は開館し翌日の火曜が休みとなる。
(飯塚雪)

初日から多くの家族連れらでにぎわう企画展「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」=田原市博物館で
初日から多くの家族連れらでにぎわう企画展「日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展」=田原市博物館で
背景画を描く山本氏=崋山会館で
背景画を描く山本氏=崋山会館で

カテゴリー:社会・経済 / イベント

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