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無実の人を救う

自身の経験を交え、田邉さんへの支援を呼び掛けた西山さん=豊川市勤労福祉会館で
自身の経験を交え、田邉さんへの支援を呼び掛けた西山さん=豊川市勤労福祉会館で

国民救援会豊川支部大会

 人権を侵害された人や、その家族らを救援する日本国民救援会豊川支部(渡辺達郎支部長)の第4回大会が5日、豊川市勤労福祉会館で開かれた。湖東記念病院人工呼吸器事件で服役し、再審中の西山美香さん(39)が講演し、豊川支部が支援活動を行う豊川幼児殺害事件で服役中の田邉雅樹さんにエールを送った。
 西山さんは2003(平成15)年、滋賀県の湖東記念病院で人工呼吸器を外して男性患者を死亡させたとして逮捕され、殺人罪で懲役12年が確定し服役した。しかし弁護団が提出した新証拠などを受けて、大阪高裁は患者が自然死した可能性も指摘して2017年に再審開始を決定。最高裁もこれを支持した。
 取り調べで一度は「呼吸器を外した」と証言した西山さんは「患者さんの写真を見せられて『お前には責任感はないのか』と言われ、机やいすを蹴られた」と高圧的な取り調べを明かした。
 そして、裁判や服役中も無罪を訴え続けた日々を振り返り「200通以上の励ましの年賀状をもらってすごくうれしかった。国民救援会のおかげで本当に救われた」。豊川事件でも、決定的な証拠がなく無実を訴える田邉さんの再審開始を求めているが、西山さんは「皆さんの力があれば絶対に大丈夫。私も他の人が無罪を勝ち取ることがうれしい」と話した。
 また、日本国民救援会副会長で、再審法改正をめざす市民の会共同代表の伊賀カズミさんも再審法について講演した。
 豊川支部は支部員数が結成時からほぼ倍の103人に増加。議事では昨年度の活動報告や今年度の活動方針、新役員案が承認された。
(由本裕貴)

国民救援会豊川支部大会

 人権を侵害された人や、その家族らを救援する日本国民救援会豊川支部(渡辺達郎支部長)の第4回大会が5日、豊川市勤労福祉会館で開かれた。湖東記念病院人工呼吸器事件で服役し、再審中の西山美香さん(39)が講演し、豊川支部が支援活動を行う豊川幼児殺害事件で服役中の田邉雅樹さんにエールを送った。
 西山さんは2003(平成15)年、滋賀県の湖東記念病院で人工呼吸器を外して男性患者を死亡させたとして逮捕され、殺人罪で懲役12年が確定し服役した。しかし弁護団が提出した新証拠などを受けて、大阪高裁は患者が自然死した可能性も指摘して2017年に再審開始を決定。最高裁もこれを支持した。
 取り調べで一度は「呼吸器を外した」と証言した西山さんは「患者さんの写真を見せられて『お前には責任感はないのか』と言われ、机やいすを蹴られた」と高圧的な取り調べを明かした。
 そして、裁判や服役中も無罪を訴え続けた日々を振り返り「200通以上の励ましの年賀状をもらってすごくうれしかった。国民救援会のおかげで本当に救われた」。豊川事件でも、決定的な証拠がなく無実を訴える田邉さんの再審開始を求めているが、西山さんは「皆さんの力があれば絶対に大丈夫。私も他の人が無罪を勝ち取ることがうれしい」と話した。
 また、日本国民救援会副会長で、再審法改正をめざす市民の会共同代表の伊賀カズミさんも再審法について講演した。
 豊川支部は支部員数が結成時からほぼ倍の103人に増加。議事では昨年度の活動報告や今年度の活動方針、新役員案が承認された。
(由本裕貴)

自身の経験を交え、田邉さんへの支援を呼び掛けた西山さん=豊川市勤労福祉会館で
自身の経験を交え、田邉さんへの支援を呼び掛けた西山さん=豊川市勤労福祉会館で

カテゴリー:社会・経済

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