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外国籍の高校生のためのキャリア講演会

自身の経験から進学や就職のアドバイスを送るガブリエラさん=豊橋市民センターで
自身の経験から進学や就職のアドバイスを送るガブリエラさん=豊橋市民センターで

 外国籍の高校生のためのキャリア講演会が11日、豊橋市民センター(カリオンビル)であった。ブラジル人で磐田信用金庫(静岡県磐田市)に勤務する吉田ガブリエラさゆりさん(26)=同県袋井市=が学生時代の苦労などを話し、就職へのアドバイスを後輩らに送った。
 講演会は外国籍児童・生徒の教育に携わる豊橋市のNPO法人フロンティアとよはしが企画し、同市内などに住むブラジル国籍の高校生2人を含む5人が参加した。
 ガブリエラさんは日本で生まれ、浜松市の静岡県立浜松湖南高校英語科を経て浜松学院大学へと進学。卒業後は同信金に入社し、窓口担当として勤務している。大学在学中に出産し、現在、5歳女児の母親でもある。
 講演では、日本とブラジルを行き来していた小・中学校時代の言語習得や、高校で勉強についていけずに1年間休学したことなどを説明した。
 大学進学について「資格を取得し、卒業後は多くの生徒が就職する高校(実業高校)の情報を中学生のときに知っていたら、その高校を選んでいた」と話し、大学では奨学金を利用したことに関して「大きな借金を抱えて卒業したが、大学時代にさまざまな人と出会えたので後悔はない」と語った。
 就職先はやりがいや自分の能力を生かせるかなどを考えて選択。ブラジルとの関わりがあり、ブラジル人職員が活躍していたことから同信金に入庫を決めた。「これからの世代に夢を与え、工場で働く以外の選択肢があることを示したかった」と話した。
 質疑応答もあり、現在、豊橋市内で外国籍の子どもらに学習支援を行っている大学生から「日本人でも集めるのが難しい高校の情報を、外国籍の子どもや親はどうすれば収集できるのか」などと問われると、中学校教員から進学時にもっと多くの選択肢が示される必要性を挙げた。
 また、高校1年の女子生徒からは経済的理由で進学を悩んでいる質問があり、「金銭的なものが一番難しい。(来店した)親世代と関わる中で、自分の経験を語りながら学資保険など子どもの将来のためにお金をためる必要性を伝えていきたい」と今後の目標について語った。
(飯塚雪)

 外国籍の高校生のためのキャリア講演会が11日、豊橋市民センター(カリオンビル)であった。ブラジル人で磐田信用金庫(静岡県磐田市)に勤務する吉田ガブリエラさゆりさん(26)=同県袋井市=が学生時代の苦労などを話し、就職へのアドバイスを後輩らに送った。
 講演会は外国籍児童・生徒の教育に携わる豊橋市のNPO法人フロンティアとよはしが企画し、同市内などに住むブラジル国籍の高校生2人を含む5人が参加した。
 ガブリエラさんは日本で生まれ、浜松市の静岡県立浜松湖南高校英語科を経て浜松学院大学へと進学。卒業後は同信金に入社し、窓口担当として勤務している。大学在学中に出産し、現在、5歳女児の母親でもある。
 講演では、日本とブラジルを行き来していた小・中学校時代の言語習得や、高校で勉強についていけずに1年間休学したことなどを説明した。
 大学進学について「資格を取得し、卒業後は多くの生徒が就職する高校(実業高校)の情報を中学生のときに知っていたら、その高校を選んでいた」と話し、大学では奨学金を利用したことに関して「大きな借金を抱えて卒業したが、大学時代にさまざまな人と出会えたので後悔はない」と語った。
 就職先はやりがいや自分の能力を生かせるかなどを考えて選択。ブラジルとの関わりがあり、ブラジル人職員が活躍していたことから同信金に入庫を決めた。「これからの世代に夢を与え、工場で働く以外の選択肢があることを示したかった」と話した。
 質疑応答もあり、現在、豊橋市内で外国籍の子どもらに学習支援を行っている大学生から「日本人でも集めるのが難しい高校の情報を、外国籍の子どもや親はどうすれば収集できるのか」などと問われると、中学校教員から進学時にもっと多くの選択肢が示される必要性を挙げた。
 また、高校1年の女子生徒からは経済的理由で進学を悩んでいる質問があり、「金銭的なものが一番難しい。(来店した)親世代と関わる中で、自分の経験を語りながら学資保険など子どもの将来のためにお金をためる必要性を伝えていきたい」と今後の目標について語った。
(飯塚雪)

自身の経験から進学や就職のアドバイスを送るガブリエラさん=豊橋市民センターで
自身の経験から進学や就職のアドバイスを送るガブリエラさん=豊橋市民センターで

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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