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豊橋の日本画家・高畑さん 夫婦セットの画集刊行

完成した画集を手にする高畑さん(手前中央)と関係者の皆さん=豊橋市民文化会館で
完成した画集を手にする高畑さん(手前中央)と関係者の皆さん=豊橋市民文化会館で

 豊橋市在住の日本画家・高畑郁子さんと、亡夫で日本画家の星野眞吾さんの作品を各1冊にまとめた画集「月と太陽の二重奏-星野眞吾・高畑郁子画集」が、高畑さんが卒寿を迎える25日に刊行される。高畑さんが熱望していた夫婦の画集が、約3年半の作業を経て完成したもの。非売品で500部発刊し、北海道から沖縄まで全国各地の美術館をはじめ、図書館、母校、世話になった個人などに寄贈する。

 星野さんは1923(大正12)年生まれ。県立豊橋第二中学(現・豊橋東高校)で写生画を本格的に描き始め、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)を経て、仲間と共にパンリアル美術協会を設立。日本画の概念にとらわれない作品を生み出し、64年から父の逝去を機に<人拓>シリーズも手掛け始める。74年には从会を結成し活躍、晩年まで制作に励み97年に74歳で死去した。
 一方、高畑さんは1929(昭和4)年、千葉生まれ。豊橋市立高等女学校(現・豊橋東高校)で水彩を学び、その後独学で日本画を始め、51年に新制作展に初入選。現在も創画会会員として活動する。国内外の宗教や地元の歴史を題材にした作品など手掛けるほか、後進の指導にも尽力。星野さんとの寄付金で設立した基金で新進作家の発掘・顕彰をする「トリエンナーレ豊橋」は3年に1度開かれている。
 2人の作品は国や県など公的機関を中心に全国各地に収められており、手元にはほぼ無い状態。3年半前に高畑さんが共和印刷(豊橋市)の中尾浩卓社長に製作を依頼、从会会員で市民文化会館長の大野俊治さんが編集者として協力し、共に準備を進めてきた。
 完成した画集はいずれもA4変形判で、星野さんは256㌻、高畑さんは224㌻(共にカラー144㌻)。夫婦セットの画集は珍しいという。公的・私的美術館の収蔵作品はほぼ網羅しているといい、星野さんの作品は222点とデッサンなど46点、高畑さんの作品は164点を掲載。初期作品から年代順に並べ、作品サイズに合わせたレイアウトを施した。色にこだわる両作家の作品を載せるとあって、より忠実な色の再現に尽力したという。作品解説は地元美術館の学芸員らが執筆。年譜には当時のスナップ写真なども載せたほか、両作家の思いを伝えるため以前書いた文章なども掲載した。
 画集名は、静謐な星野さんの作品から月、朱が印象的な高畑さんの作品から太陽をイメージし、大野さんが命名。星野さんの画集表紙を黒、高畑さんの画集を赤にして、それぞれの作品を印刷した化粧箱に収め、外箱に入れている。
 高畑さんは90歳を迎える現在も、自宅で2教室を指導。24日まで県美術館で開催している「第46回創画展(名古屋展)」にも出品、作品「人達」(F100号)の評判も良いという。完成したばかりの画集を手に「画集は画家の夢。感謝している」と高畑さんは喜び、「星野も喜んでくれている」と語る。同画集は豊橋市内3図書館で閲覧できる予定。
(田中博子)

 豊橋市在住の日本画家・高畑郁子さんと、亡夫で日本画家の星野眞吾さんの作品を各1冊にまとめた画集「月と太陽の二重奏-星野眞吾・高畑郁子画集」が、高畑さんが卒寿を迎える25日に刊行される。高畑さんが熱望していた夫婦の画集が、約3年半の作業を経て完成したもの。非売品で500部発刊し、北海道から沖縄まで全国各地の美術館をはじめ、図書館、母校、世話になった個人などに寄贈する。

 星野さんは1923(大正12)年生まれ。県立豊橋第二中学(現・豊橋東高校)で写生画を本格的に描き始め、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)を経て、仲間と共にパンリアル美術協会を設立。日本画の概念にとらわれない作品を生み出し、64年から父の逝去を機に<人拓>シリーズも手掛け始める。74年には从会を結成し活躍、晩年まで制作に励み97年に74歳で死去した。
 一方、高畑さんは1929(昭和4)年、千葉生まれ。豊橋市立高等女学校(現・豊橋東高校)で水彩を学び、その後独学で日本画を始め、51年に新制作展に初入選。現在も創画会会員として活動する。国内外の宗教や地元の歴史を題材にした作品など手掛けるほか、後進の指導にも尽力。星野さんとの寄付金で設立した基金で新進作家の発掘・顕彰をする「トリエンナーレ豊橋」は3年に1度開かれている。
 2人の作品は国や県など公的機関を中心に全国各地に収められており、手元にはほぼ無い状態。3年半前に高畑さんが共和印刷(豊橋市)の中尾浩卓社長に製作を依頼、从会会員で市民文化会館長の大野俊治さんが編集者として協力し、共に準備を進めてきた。
 完成した画集はいずれもA4変形判で、星野さんは256㌻、高畑さんは224㌻(共にカラー144㌻)。夫婦セットの画集は珍しいという。公的・私的美術館の収蔵作品はほぼ網羅しているといい、星野さんの作品は222点とデッサンなど46点、高畑さんの作品は164点を掲載。初期作品から年代順に並べ、作品サイズに合わせたレイアウトを施した。色にこだわる両作家の作品を載せるとあって、より忠実な色の再現に尽力したという。作品解説は地元美術館の学芸員らが執筆。年譜には当時のスナップ写真なども載せたほか、両作家の思いを伝えるため以前書いた文章なども掲載した。
 画集名は、静謐な星野さんの作品から月、朱が印象的な高畑さんの作品から太陽をイメージし、大野さんが命名。星野さんの画集表紙を黒、高畑さんの画集を赤にして、それぞれの作品を印刷した化粧箱に収め、外箱に入れている。
 高畑さんは90歳を迎える現在も、自宅で2教室を指導。24日まで県美術館で開催している「第46回創画展(名古屋展)」にも出品、作品「人達」(F100号)の評判も良いという。完成したばかりの画集を手に「画集は画家の夢。感謝している」と高畑さんは喜び、「星野も喜んでくれている」と語る。同画集は豊橋市内3図書館で閲覧できる予定。
(田中博子)

完成した画集を手にする高畑さん(手前中央)と関係者の皆さん=豊橋市民文化会館で
完成した画集を手にする高畑さん(手前中央)と関係者の皆さん=豊橋市民文化会館で

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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