豊橋駅東口再開発 東棟タワーマンション販売開始

　豊橋駅東口近くで進んでいる豊橋駅前大通二丁目地区市街地再開発事業で整備される複合ビル・東棟に入る分譲マンション「ＴＨＥ　ＨＯＵＳＥ　ＴＯＹＯＨＡＳＨＩ」の販売が始まった。24階建てのタワーマンションで、高さは約90㍍、分譲マンションとしては東三河一を誇る。モデルルームも公開している。２０２１（令和３）年夏の完成を予定し、駅前の新たなランドマークが誕生する。
　同事業は組合施行で実施。一昨年４月末に閉館した「名豊ビル」と、現在の「開発ビル」などがある約１・５㌶で、東棟と西棟が同じく再開発で整備される「まちなか広場（仮称）」を囲むように建てられる。
　東棟は、鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造りで地下１階地上24階建て。６～24階が１２９戸のマンションで、１階は「食」をテーマにする商業施設、２・３階に市の「まちなか図書館（仮称）」、４・５階にオフィスが計画されている。豊橋駅から約３００㍍、徒歩５分の場所に立地し、利便性は抜群だ。
　マンションは、間取りが１ＬＤＫ～３ＬＤＫの18タイプ（バルコニー付き）とバリエーション豊か。広さは58・84平方㍍～１９３・57平方㍍。上層部は特別な広さを確保し、分譲価格は２０００万円後半から１億円超えまでになる。６階は共用施設となり、５階屋上は庭園、菜園で、住民らが利用でき、まちなかに住みながらも土いじりが可能。壁面緑化も行い、まちに潤いと緑の景観をを与える。
　中部ガス不動産（豊橋市）が売り出し、建設現場隣でモデルルームをマンションギャラリー「まちづくりサロン」として公開している。一般的な70平方㍍と、１００平方㍍の２タイプを用意。明るさ、広さなどを体感でき、イメージを膨らませられる。
　営業時間は午前10時から午後５時。火・水曜休みで、予約制で見学できる。オフィスの入居も募集している。
　今後、住宅などが入る西棟は東棟の完成後、開発ビルを取り壊してから着工し、24年の完成を目指している。
　一帯はかつて商業・業務施設などがあって、にぎわいの拠点の一つだった。「みんなが主役となり、つながりを生み出すまちの拠点をつくる」をコンセプトにする再開発が、新たな活気を呼び起こす事業として期待されている。
　モデルルーム見学の予約、問い合わせは、まちづくりサロン（０１２０・５９５・２０２）へ。
（中村晋也）