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豊橋総合動植物公園休憩所に花島さん作品展示

休憩所に絵が常設展示されている愛弥さん=のんほいパークで
休憩所に絵が常設展示されている愛弥さん=のんほいパークで

 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の休憩所に、知的障害を伴う自閉症の花島愛弥さん(19)=豊橋市多米中町=の作品が常設展示された。新作2点を含む25点ほどで、のびのびと過ごす生き物たちが来園者を出迎える。
 愛弥さんは小学校に入学してすぐ、心身の健康を崩して休学。のんほいパークなどの動物園で、大好きな生き物たちを描くことで回復した経験を持つ。今年春、同市立くすのき特別支援学校を卒業。現在は、病院やまちなかの水上ビル壁面の絵をデザインするなど、アーティスト活動にも精力的に取り組んでいる。
 今年10月、憩いの広場にオープンした休憩所は鉄骨造り約73平方㍍で、授乳室や子ども用トイレなどを備えた。
 三角形の屋根の側面には、「良い母親トカゲ」という意味の名を持つマイアサウラの親子や、アンキロサウルスなどゆったりとくつろぐ新作の恐竜たち。原画では、底辺が約2㍍の大きな三角形の紙に挑戦しており、拡大してあてはめ、持ち味の余白を生かした構図がそのままデザインされた。
 今回は、立地が自然史博物館に近いことから、園側が恐竜の絵を依頼。動物がエサを食べている姿が好きな愛弥さんは、これまでほとんど恐竜を題材にしておらず、動画と絵本を見てイメージを膨らませた。休憩所内には、元気いっぱいのティラノサウルスの1日が6枚の絵で描かれている。28日、休憩所を見た愛弥さんは「うれしいです」と満足そうな様子だった。
 子ども用トイレには、卵からふ化して脱皮するオニヤンマが飛び回り、オニヤンマに狙いを定めた大きなカメレオンも愛らしい表情を浮かべる。授乳室には、今は亡きママに抱っこされた同園のオランウータン「ウラン」の姿もある。
 母の恵里さんは(48)は「自閉症の子どもを持つお母さんたちには、うちの子には無理だろうと諦めず、一人ひとりが大きな可能性を秘めていることを知ってほしい」と話している。
(飯塚雪)

 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の休憩所に、知的障害を伴う自閉症の花島愛弥さん(19)=豊橋市多米中町=の作品が常設展示された。新作2点を含む25点ほどで、のびのびと過ごす生き物たちが来園者を出迎える。
 愛弥さんは小学校に入学してすぐ、心身の健康を崩して休学。のんほいパークなどの動物園で、大好きな生き物たちを描くことで回復した経験を持つ。今年春、同市立くすのき特別支援学校を卒業。現在は、病院やまちなかの水上ビル壁面の絵をデザインするなど、アーティスト活動にも精力的に取り組んでいる。
 今年10月、憩いの広場にオープンした休憩所は鉄骨造り約73平方㍍で、授乳室や子ども用トイレなどを備えた。
 三角形の屋根の側面には、「良い母親トカゲ」という意味の名を持つマイアサウラの親子や、アンキロサウルスなどゆったりとくつろぐ新作の恐竜たち。原画では、底辺が約2㍍の大きな三角形の紙に挑戦しており、拡大してあてはめ、持ち味の余白を生かした構図がそのままデザインされた。
 今回は、立地が自然史博物館に近いことから、園側が恐竜の絵を依頼。動物がエサを食べている姿が好きな愛弥さんは、これまでほとんど恐竜を題材にしておらず、動画と絵本を見てイメージを膨らませた。休憩所内には、元気いっぱいのティラノサウルスの1日が6枚の絵で描かれている。28日、休憩所を見た愛弥さんは「うれしいです」と満足そうな様子だった。
 子ども用トイレには、卵からふ化して脱皮するオニヤンマが飛び回り、オニヤンマに狙いを定めた大きなカメレオンも愛らしい表情を浮かべる。授乳室には、今は亡きママに抱っこされた同園のオランウータン「ウラン」の姿もある。
 母の恵里さんは(48)は「自閉症の子どもを持つお母さんたちには、うちの子には無理だろうと諦めず、一人ひとりが大きな可能性を秘めていることを知ってほしい」と話している。
(飯塚雪)

休憩所に絵が常設展示されている愛弥さん=のんほいパークで
休憩所に絵が常設展示されている愛弥さん=のんほいパークで

カテゴリー:社会・経済

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