中国人留学生の林さん 蒲郡市立図書館で「触知図形」展
視覚障害者に手触りで絵や図形を伝えるための「触知図形」を紹介する作品展が、蒲郡市立図書館で開かれている。中国出身で愛知県立芸術大学の大学院に留学している林子翔(りん ししょう)さん(29)が30点を出品している。入場無料。2月2日まで。
同国江西省出身の林さんは母国でグラフィックデザインを学び、同大学院で博士号を得ようと留学。名古屋市内で点字や触図をつくる会社でアルバイトをして2015年から制作を本格化させた。
亜鉛板を型にして作図製版機で凹凸の点を打ち込んで図形の輪郭などをつくり、模様となる色は印刷でプリントしていく。
特に大変なのは点を打ち込む工程。1点ずつ製版機を手で操作していくため、間違えた場合には最初からやり直さないといけないという。
展示しているのはカメやカニ、フグ、キリンなど動物や生き物がほとんど。どのように形づくっていくのかの工程も説明している。また、林さんが広東省の大学で教えている学生たちも出品している。
「点から線、面につながるのが触知図の面白さ。視覚障害者だけでなく健常者も手ざわりの感覚から形を楽しんでもらえれば」と林さん。今後は触知図形と点字などを合わせた絵本の製作にも挑戦していくという。
開館時間は午前9時から午後7時。期間中20、27、31日は休館。
(安藤聡)
視覚障害者に手触りで絵や図形を伝えるための「触知図形」を紹介する作品展が、蒲郡市立図書館で開かれている。中国出身で愛知県立芸術大学の大学院に留学している林子翔(りん ししょう)さん(29)が30点を出品している。入場無料。2月2日まで。
同国江西省出身の林さんは母国でグラフィックデザインを学び、同大学院で博士号を得ようと留学。名古屋市内で点字や触図をつくる会社でアルバイトをして2015年から制作を本格化させた。
亜鉛板を型にして作図製版機で凹凸の点を打ち込んで図形の輪郭などをつくり、模様となる色は印刷でプリントしていく。
特に大変なのは点を打ち込む工程。1点ずつ製版機を手で操作していくため、間違えた場合には最初からやり直さないといけないという。
展示しているのはカメやカニ、フグ、キリンなど動物や生き物がほとんど。どのように形づくっていくのかの工程も説明している。また、林さんが広東省の大学で教えている学生たちも出品している。
「点から線、面につながるのが触知図の面白さ。視覚障害者だけでなく健常者も手ざわりの感覚から形を楽しんでもらえれば」と林さん。今後は触知図形と点字などを合わせた絵本の製作にも挑戦していくという。
開館時間は午前9時から午後7時。期間中20、27、31日は休館。
(安藤聡)