障害ある人の多彩な芸術

「あいちアール・ブリュット・サテライト展」豊川で三河初開催

　県内の障害のある人による多彩な芸術作品を紹介する「あいちアール・ブリュット・サテライト展」（愛知県主催）が、豊川市桜ヶ丘ミュージアムで開かれている。９日まで。
　「あいちアール・ブリュット展」は、障害のある人の自立や社会参加、県民の障害への理解促進など目的に２０１４年から開催しており、これまで会場は名古屋のみだったが、三河地方の出展者や鑑賞に訪れる人たちのことを考え、今回、三河初となる豊川市でのサテライト展が実現した。
　会場では、「あいちアール・ブリュット展」で選ばれた優秀作品30点や同展で過去に入賞を重ねた人などの作品をはじめ、三河出身作家の特別展示、「第12回ふれあいアート展」の受賞作、「あいちアール・ブリュット展」出展作を原画として制作した県内企業のノベルティグッズと原画レプリカ、「第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」と連携した新潟県の作家作品、カンボジアの子どもたちによる「ありがとうの花」60作品などを並べている。
　来場者は、感性豊かな作品の数々を感動しながら鑑賞している。また、初日は加藤慎也副知事らも会場に足を運び、説明を受けながら熱心に作品を鑑賞していた。
　最終日の９日は正午から午後１時半まで、同館でトークイベント「ありがとうの花をさかせよう～カンボジアの子ども達とアール・ブリュット～」も予定している。
（田中博子）