文字の大きさ

9日に県が新型コロナ軽症者施設開設

新型コロナウイルス感染者が療養する健康宿泊館=東浦町で
新型コロナウイルス感染者が療養する健康宿泊館=東浦町で
感染者が弁当を受け取ったり、運動したりする展望室=同
感染者が弁当を受け取ったり、運動したりする展望室=同

 県は8日、新型コロナウイルス感染者の療養施設として9日に開設する「あいち健康の森健康科学総合センター健康宿泊館」(東浦町)を報道陣に公開した。ウイルス陽性反応はあるが、症状が軽いなどの人に滞在してもらう。また8日夜、地元住民向けの説明会を開いた。
 諸外国のように、陽性反応のある人すべてを専門医療施設に入院させていると、本当に治療が必要な人の対応ができなくなり、医療従事者も激務で倒れてしまうという医療崩壊が起きる。今回の療養施設は、そのような事態を避ける目的で開設された。
 県内では、開院前だった藤田医科大学岡崎医療センター(岡崎市)が2~3月、横浜港に停泊していた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客のうち、陽性だが症状が出ていない人とその同行者を計128人を受け入れた実績がある。経過観察中、肺炎などの症状が出た場合は医療機関に転送した。また、アパホテルを全国で展開するアパグループが、軽症の感染者をホテルに受け入れる意向を表明するなど、同様の対応が進んでいる。
 健康宿泊館は、県が整備した「あいち健康の森」(大府市、東浦町)の中にある。総合センターの5~10階が客室となっており、シングルやツインなどの部屋タイプがある。感染拡大防止のため、今月から閉館していた。
 収容された人は客室と、11階の展望室のみを階段を使って往復できる。客室はユニットバスもあり、普通のホテルと変わらない。ただ、掃除やシーツ交換などは自分ですることになる。使用済みシーツは再利用せずに処分する。
 展望室は弁当の配給や、家族からの差し入れを受け取ったり、外の景色を見ながら軽い運動をしたりする。また、日々の問診票をスタッフに手渡す。利用者同士の接触は問題ないとしている。
 施設は、汚染エリアと非汚染エリアを厳格に分けており、感染者がいるエリアには原則、医師や看護師しか立ち入れない。汚染エリアの扉は一方通行になっていて、看護師らは客室などに入った後で、防護服とマスク、ゴーグルなどを所定の場所で脱ぎ、再び非汚染エリアに戻る。
 昼は医師1人と看護師2人が、夜も看護師2人が常駐する。さらに県職員の生活支援スタッフがサポートする。
 当面は、本人の同意を得た上で、集団感染した県警職員や家族が利用する予定。
 県はさらに、宿泊できる県の施設のほか、民間ホテルの利用も検討しており、近く計200室の専用施設を決定する。
(山田一晶)

 県は8日、新型コロナウイルス感染者の療養施設として9日に開設する「あいち健康の森健康科学総合センター健康宿泊館」(東浦町)を報道陣に公開した。ウイルス陽性反応はあるが、症状が軽いなどの人に滞在してもらう。また8日夜、地元住民向けの説明会を開いた。
 諸外国のように、陽性反応のある人すべてを専門医療施設に入院させていると、本当に治療が必要な人の対応ができなくなり、医療従事者も激務で倒れてしまうという医療崩壊が起きる。今回の療養施設は、そのような事態を避ける目的で開設された。
 県内では、開院前だった藤田医科大学岡崎医療センター(岡崎市)が2~3月、横浜港に停泊していた大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客のうち、陽性だが症状が出ていない人とその同行者を計128人を受け入れた実績がある。経過観察中、肺炎などの症状が出た場合は医療機関に転送した。また、アパホテルを全国で展開するアパグループが、軽症の感染者をホテルに受け入れる意向を表明するなど、同様の対応が進んでいる。
 健康宿泊館は、県が整備した「あいち健康の森」(大府市、東浦町)の中にある。総合センターの5~10階が客室となっており、シングルやツインなどの部屋タイプがある。感染拡大防止のため、今月から閉館していた。
 収容された人は客室と、11階の展望室のみを階段を使って往復できる。客室はユニットバスもあり、普通のホテルと変わらない。ただ、掃除やシーツ交換などは自分ですることになる。使用済みシーツは再利用せずに処分する。
 展望室は弁当の配給や、家族からの差し入れを受け取ったり、外の景色を見ながら軽い運動をしたりする。また、日々の問診票をスタッフに手渡す。利用者同士の接触は問題ないとしている。
 施設は、汚染エリアと非汚染エリアを厳格に分けており、感染者がいるエリアには原則、医師や看護師しか立ち入れない。汚染エリアの扉は一方通行になっていて、看護師らは客室などに入った後で、防護服とマスク、ゴーグルなどを所定の場所で脱ぎ、再び非汚染エリアに戻る。
 昼は医師1人と看護師2人が、夜も看護師2人が常駐する。さらに県職員の生活支援スタッフがサポートする。
 当面は、本人の同意を得た上で、集団感染した県警職員や家族が利用する予定。
 県はさらに、宿泊できる県の施設のほか、民間ホテルの利用も検討しており、近く計200室の専用施設を決定する。
(山田一晶)

新型コロナウイルス感染者が療養する健康宿泊館=東浦町で
新型コロナウイルス感染者が療養する健康宿泊館=東浦町で
感染者が弁当を受け取ったり、運動したりする展望室=同
感染者が弁当を受け取ったり、運動したりする展望室=同

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR