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「その時」に備え、豊川市が初の災害時ボランティア通訳養成講座

通訳者、相談者、行政職員の3役で、外国語で通訳体験に臨む受講者=プリオで
通訳者、相談者、行政職員の3役で、外国語で通訳体験に臨む受講者=プリオで

 豊川市は5日、新たに登録制度を設けることになった、災害時に外国人被災者への通訳・翻訳を担う「災害時通訳ボランティア」の養成講座をプリオで初開催した。外国語を得意とする市民らが集まり、定員を上回る32人が受講した。
 市と市国際交流協会による、大地震などの発災時に被災した外国人を言葉の面で支援するボランティアの養成講座。日系人や外国籍も含め、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、タガログ語(フィリピン)の7カ国語を得意とする市民が集まった。
 東京・東村山市に多文化共生相談員として勤務し、堪能な中国語で熊本地震でも被災者を支援した杉田理恵さんが講師を務め、通訳ボランティアへの相談内容や心得などを紹介。守秘義務の厳守や本人の言葉での通訳、難しい言葉を分かりやすい言葉に変えて通訳するなど、心掛けていることも示した。
 受講者らは3人1組になり、通訳者、相談者、行政職員の役を割り振り、制限時間内に実際に外国語で翻訳するワークショップにも挑戦。杉田さんは「通訳者は本来なら透明な存在でないといけないから、その人の言葉を忠実に伝える必要がある」「『高台に避難してください』を『高い所に逃げてください』にと優しい日本語に言い換えることは、知的障害者など福祉の面でも役立つ」と説いた。
 NPO法人・穂の国まちづくりネットワークの神谷典江代表による防災ゲームも行われ、受講した蒔田智恵子さん(28)は「貴重な経験ができてよかった。ボランティアとして登録して困っている人の力になりたい」と話した。
 市内には5280人の外国人が暮らしており、中でもブラジル国籍が約2300人と最も多い。
(由本裕貴)

 豊川市は5日、新たに登録制度を設けることになった、災害時に外国人被災者への通訳・翻訳を担う「災害時通訳ボランティア」の養成講座をプリオで初開催した。外国語を得意とする市民らが集まり、定員を上回る32人が受講した。
 市と市国際交流協会による、大地震などの発災時に被災した外国人を言葉の面で支援するボランティアの養成講座。日系人や外国籍も含め、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、タガログ語(フィリピン)の7カ国語を得意とする市民が集まった。
 東京・東村山市に多文化共生相談員として勤務し、堪能な中国語で熊本地震でも被災者を支援した杉田理恵さんが講師を務め、通訳ボランティアへの相談内容や心得などを紹介。守秘義務の厳守や本人の言葉での通訳、難しい言葉を分かりやすい言葉に変えて通訳するなど、心掛けていることも示した。
 受講者らは3人1組になり、通訳者、相談者、行政職員の役を割り振り、制限時間内に実際に外国語で翻訳するワークショップにも挑戦。杉田さんは「通訳者は本来なら透明な存在でないといけないから、その人の言葉を忠実に伝える必要がある」「『高台に避難してください』を『高い所に逃げてください』にと優しい日本語に言い換えることは、知的障害者など福祉の面でも役立つ」と説いた。
 NPO法人・穂の国まちづくりネットワークの神谷典江代表による防災ゲームも行われ、受講した蒔田智恵子さん(28)は「貴重な経験ができてよかった。ボランティアとして登録して困っている人の力になりたい」と話した。
 市内には5280人の外国人が暮らしており、中でもブラジル国籍が約2300人と最も多い。
(由本裕貴)

通訳者、相談者、行政職員の3役で、外国語で通訳体験に臨む受講者=プリオで
通訳者、相談者、行政職員の3役で、外国語で通訳体験に臨む受講者=プリオで

カテゴリー:社会・経済

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