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小中学校普通教室のエアコン 東三河5市は設置完了

エアコンが設置された小学校の普通教室=豊橋市内で
エアコンが設置された小学校の普通教室=豊橋市内で

 本格的な夏の到来を直前にして、小中学校は今月から完全に再開した。新型コロナウイルス感染が心配される一方で、猛暑による熱中症対策も必要不可欠だ。東三河5市の小中学校でのエアコン設置状況を見ると、豊田市で2018年に小学1年生男児が熱中症で死亡する事故があったことも受けて各市で急速に設置が進められ、全ての公立小中学校の普通教室はすべて完了した。新型コロナの感染防止と合わせ、各校で対策を講じている。
 東三河5市のうち豊川市は普通教室への設置を2017年度から先駆的進め、昨年春までに設置を終えた。他の4市は豊田市の事故を受けて設置を進めて今年3月までに完了させた。新型コロナの感染拡大防止にはマスクの着用だけでなく、教室での換気を行うことを呼び掛けられており、エアコンの適切な使用が求められている。
 文科省は5月27日付で各都道府県の教育委員会に熱中症事故の防止に関する留意点を通知した。それによると、適切な水分補給や処置を行う環境の整備だけでなく、気象状況や学校施設の空調の有無に合わせた活動内容に留意し、児童、生徒の健康確保に十分配慮することを盛り込んでいる。
 各市はエアコン運用に関する指針を設けている。設定温度は豊橋、田原が28度。豊川、蒲郡、新城は27度としているが、天候や学校の立地条件、児童や生徒の体感温度などを考えて各校長の判断に委ねられている。
 東三河では3月から5月下旬まで休校が続いた。学年末や新学年始業時対応のため、夏休み期間を8月1~16日に短縮。7月末までと、8月17日以降に授業が行われ、猛暑となる可能性もある。エアコンで普通教室での授業は十分対応できるが、「換気」は欠かせない。コロナウイルスの感染対策をにらんで使用法に知恵を絞る必要が出ている。
 豊橋市内のある小学校校長は「校舎に入れば対策はできるが、下校時が課題。登校時は通学団、自治会の見守りがあるが、下校するのは各自となる。各家庭などに自衛策を求めないといけない」と話している。
【安藤聡、林大二朗】

 本格的な夏の到来を直前にして、小中学校は今月から完全に再開した。新型コロナウイルス感染が心配される一方で、猛暑による熱中症対策も必要不可欠だ。東三河5市の小中学校でのエアコン設置状況を見ると、豊田市で2018年に小学1年生男児が熱中症で死亡する事故があったことも受けて各市で急速に設置が進められ、全ての公立小中学校の普通教室はすべて完了した。新型コロナの感染防止と合わせ、各校で対策を講じている。
 東三河5市のうち豊川市は普通教室への設置を2017年度から先駆的進め、昨年春までに設置を終えた。他の4市は豊田市の事故を受けて設置を進めて今年3月までに完了させた。新型コロナの感染拡大防止にはマスクの着用だけでなく、教室での換気を行うことを呼び掛けられており、エアコンの適切な使用が求められている。
 文科省は5月27日付で各都道府県の教育委員会に熱中症事故の防止に関する留意点を通知した。それによると、適切な水分補給や処置を行う環境の整備だけでなく、気象状況や学校施設の空調の有無に合わせた活動内容に留意し、児童、生徒の健康確保に十分配慮することを盛り込んでいる。
 各市はエアコン運用に関する指針を設けている。設定温度は豊橋、田原が28度。豊川、蒲郡、新城は27度としているが、天候や学校の立地条件、児童や生徒の体感温度などを考えて各校長の判断に委ねられている。
 東三河では3月から5月下旬まで休校が続いた。学年末や新学年始業時対応のため、夏休み期間を8月1~16日に短縮。7月末までと、8月17日以降に授業が行われ、猛暑となる可能性もある。エアコンで普通教室での授業は十分対応できるが、「換気」は欠かせない。コロナウイルスの感染対策をにらんで使用法に知恵を絞る必要が出ている。
 豊橋市内のある小学校校長は「校舎に入れば対策はできるが、下校時が課題。登校時は通学団、自治会の見守りがあるが、下校するのは各自となる。各家庭などに自衛策を求めないといけない」と話している。
【安藤聡、林大二朗】

エアコンが設置された小学校の普通教室=豊橋市内で
エアコンが設置された小学校の普通教室=豊橋市内で

カテゴリー:社会・経済 / 政治・行政

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