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田原城と城主のあゆみを紹介

田原城のあゆみを紹介している展覧会=田原市博物館で
田原城のあゆみを紹介している展覧会=田原市博物館で

 渥美半島統一の拠点として築城された田原城と城主のあゆみを紹介する展覧会が、田原市博物館で開かれている。
 田原城は1480(文明12)年頃、戸田宗光氏により築かれた。以来、70年にわたり栄えたが、今川義元氏に攻略されて落城。その後、城主は交代し、最後は三宅氏の居城として明治維新を迎えた。かつて満潮時には海水が城の周囲を囲み、入江を形成していたため、その状況から「巴江城」とも呼ばれる。
 8月2日まで開催している展覧会では、1993年度に行った「藤田曲輪(くるわ)」の調査で出土した13世紀後半~14世紀の中国・元の染付花瓶を展示。国内でも出土例が少ない貴重なもので、全盛期には知多半島南部までも勢力下に治めていた戸田氏が海上交通に大きな力を持っていたことがうかがえる。
 1666年から1715年にかけて描かれた城修理絵図などで城の変化を見比べられるほか、三宅の家紋が入った鬼瓦や御膳など100点以上で城のあゆみを紹介している。
 小規模ながら近世城郭にふさわしい構造だった田原城は、明治時代の廃城後に取り壊されたが、曲輪や石垣など、当時の姿を残す箇所もあり「城について知ってもらい、博物館の周囲にある城の名残を探してほしい」と担当者は話す。
 田原城に関するリーフレットを1万部作り、館内で配布している。開館時間は午前9時~午後5時で、月曜休館。観覧料は一般310円、小中学生150円。問い合わせは同館(0531・22・1720)へ。
(飯塚雪)

 渥美半島統一の拠点として築城された田原城と城主のあゆみを紹介する展覧会が、田原市博物館で開かれている。
 田原城は1480(文明12)年頃、戸田宗光氏により築かれた。以来、70年にわたり栄えたが、今川義元氏に攻略されて落城。その後、城主は交代し、最後は三宅氏の居城として明治維新を迎えた。かつて満潮時には海水が城の周囲を囲み、入江を形成していたため、その状況から「巴江城」とも呼ばれる。
 8月2日まで開催している展覧会では、1993年度に行った「藤田曲輪(くるわ)」の調査で出土した13世紀後半~14世紀の中国・元の染付花瓶を展示。国内でも出土例が少ない貴重なもので、全盛期には知多半島南部までも勢力下に治めていた戸田氏が海上交通に大きな力を持っていたことがうかがえる。
 1666年から1715年にかけて描かれた城修理絵図などで城の変化を見比べられるほか、三宅の家紋が入った鬼瓦や御膳など100点以上で城のあゆみを紹介している。
 小規模ながら近世城郭にふさわしい構造だった田原城は、明治時代の廃城後に取り壊されたが、曲輪や石垣など、当時の姿を残す箇所もあり「城について知ってもらい、博物館の周囲にある城の名残を探してほしい」と担当者は話す。
 田原城に関するリーフレットを1万部作り、館内で配布している。開館時間は午前9時~午後5時で、月曜休館。観覧料は一般310円、小中学生150円。問い合わせは同館(0531・22・1720)へ。
(飯塚雪)

田原城のあゆみを紹介している展覧会=田原市博物館で
田原城のあゆみを紹介している展覧会=田原市博物館で

カテゴリー:社会・経済

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